<ヒューストン・オープン 事前情報◇3日◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇7432ヤード・パー70>
「マスターズ」前週で盛り上がる今週の「ヒューストン・オープン」だが、今年はメモリアルパークGCで開催される。
同コースはヒューストンの市営コースでPGAツアーのレギュラーイベントとしては1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」開催のカリフォルニア州サンディエゴのトーリーパインズGCに続く2コース目となる。
7432ヤード、パー70のコースは実は歴史が古く、1912年、のちにテキサス州ゴルフ協会を設立したジョン・ブレダマス氏によって造られた。36年に18ホールとなり、47〜63年にはPGAツアーの大会を14度開催。アーノルド・パーマーの優勝が一度、ジャック・ニクラスが2位になった年もある。
64年以降はツアー競技は開催されなかったが、MLBのヒューストン・アストロズのオーナーであるジム・クレーン氏によって“アストロズ・ゴルフ・ファンデーション”が設立され、ヒューストン市の同意を得て3400万ドル(約36億円)をかけたリノベーションが行われ、10カ月後に完成するとクレーン氏はPGAツアーイベント開催に向け招致を開始した。
同コースのグリーンフィは平日で21ドル〜、土日祝祭日でも38ドルを超えることはないという。
リノベーション前とは「まるで違うコース。ここでトッププロがどんなプレーを見せてくれるか楽しみでならない」と地元ファン。今大会では一日2000人のギャラリーが入場し、ツアー再開後、米本土では初の観客動員。コロナ観戦から復帰する世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)、こちらもコロナ感染から戻るアダム・スコット(オーストラリア)、フィル・ミケルソン(米国)、ジェイソン・デイ(オーストアラリア)らに加え松山英樹も参戦する。(文・武川玲子=米国在住)
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