新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断されていたツアーが再開したのは6月、それから5ヶ月間は無観客での試合開催となっていた。前週の「バミューダ選手権」で初めてチケットが販売されて観客動員、そして今週は米国内で初となるファンを迎え入れた。
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1日2000人、関係者と家族たちに500人と計2500人がチケットを手にした。
メインエントランスから入場する際には体温チェックを行い、パスしたら手首などにつけるリボンをもらう。マスク着用は厳守ながらも、食べたり飲んだりする際には外すことを許可されている。ショップや売店も人数制限しながらオープンされた。至るところにハンドサニタイザー、消毒液が設置され、“2mのソーシャルディスタンス”と書かれたサインが目に付いた。
また、ボランティアが掲げる札には“お静かに”の替わりに“マスクをつけよう”と書かれていた。
午後12時15分、フィル・ミケルソン(米国)がジェイソン・デイ(オーストラリア)、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)と10番からスタート。ティイングエリアは大きな人垣で埋まり、ティショットを放つと大歓声がコースに響いた。
ミケルソンは「マスターズの前にリスクを負いたくない」と観客動員される今大会の出場を思案していたが、最終的に参戦を決断した。
ジェイソン・デイは「67」でトップと2打差の2位と好発進。「選手はみなファンが入場するのを待っていた。2500人が入っていると聞いているが、もっとたくさんの人が居る気分。フィルと一緒だととてもエキサイティングだ」とファンの声援に後押しされた様子だった。
またコロナ感染からの復帰戦となったアダム・スコット(オーストラリア)は「68」で8位につけると「コースに声援が響くのはひさしぶり。すばらしい」と喜んだ。
「ティで名前を呼ばれて歓声があってうれしかった」というのはトニー・フィナウ(米国)。
一方でジョーダン・スピース(米国)は「ファンが入ってノーマルに近づいてきたと感じた。何事も起こらずにこのままファンが入場することが続くことを願いたいが、もう少し注意深く状況をみたい」と慎重な姿勢もみせた。
選手たちの心境は様々だが、久々に米本土でファンを前にプレーし、声援を浴びての試合に喜んだことことは間違いない。
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