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トップ3に見る三者三様の“ボールの止め方” 笹生優花、畑岡奈紗は全米女子OPも楽しみ【辻にぃ見聞】

新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年は米ツアーではなく日本ツアーとして行われた「TOTOジャパンクラシック」はトータル19アンダーまで伸ばした申ジエ(韓国)の優勝で幕を閉じた。猛追を見せた笹生優花が2位、そして地元優勝を狙った畑岡奈紗が3位タイと実力者が上位に顔をそろえた戦いを、上田桃子らを指導する辻村明志コーチが解説する。
■上に来た人はピンをデッドに狙える人 申ジエは引き出しの多さで攻める
2017年大会以来となる太平洋クラブ美野里コースで行われた今大会。大会前、そして最終日前日の夜に降った雨の影響もあり、前回よりもグリーンが軟らかくなった。また、風も弱く、それらの要素が重なり今年のツアーでも屈指の伸ばしあいとなった。
だからといって『グリーンの真ん中に置いてパターが入った人が優勝』というわけではなく面積の広いグリーンでピンは前後左右に振られ、細かいアンジュレーションが多い。デッドに攻めていかなければバーディチャンスを作れなかった。それだけにショット力の高さが問われた。その筆頭こそがジエだと辻村氏はいう。
「本当に調子がよさそうですね。今年はティイングエリアの右に立ち、左から曲げていくフェード系の球を多く使っていますが、距離の長いホールでは真ん中に立ってストレート系のボールを打っています。コントロールするときと飛ばしたいときの使い分けが本当にうまいですね」
もちろん、他の引き出しもいわずもがな。「ユーティリティでスピンを効かせて高い球を打って上から落としていけますし、フェードの幅をコントロールして縦距離も合わせることができる」。最大の見せ場が18番。420ヤードと距離の長いパー4で、2打目はグリーン右手前の池が気になるフィニッシングホール。最終日の難易度は1番だった。
「2打差があるわけですから、池がかかる右ピンなんて狙わずピンの左に落とせばいい。ですが、ピン筋に高い球ですごいスピンをかけて手前にズドン。絶好調ということでしょうね」。ど派手なパフォーマンスは、常々ジエがいう『若手の壁になりたい』を同組の木村彩子、クラブハウスリーダーで待つ笹生優花らにまさに背中で語ったといったところか。
■復調した笹生優花、巧みで力強い畑岡奈紗は全米女子オープンで期待できる!
一方、2位になった笹生を辻村氏は「高い球で止められる」選手と評する。それだけに技術以上に調子の良さが求められる、とも話す。
「今季大活躍の笹生さんですが、一番スイングがよく見えたのが初優勝をしたNEC軽井沢72ゴルフトーナメントです。そこから調子を崩したわけではないですが、バラつきが出ていたように思います」
復調したと分かるのがフィニッシュ。「調子がよくないときは勢いのあるスイングなだけに、反動があってしっかり立てていませんでした。ですが、今大会では手足がピタっと止まっていました。調子がいい選手はラインを出せる、本当に調子がいい選手は縦の距離を合わせられる。だからこそ、ジエさん同様に18番でバーディを獲ることができたのです」。スイングのバランス、リズムはフィニッシュに出る。そこがハマってきたという。
最終日に「66」を出しながらも、地元優勝に届かなかった畑岡は、両方を兼ね備えるタイプ。「今年はより球が飛んでいますね。笹生さんよりも飛んでいるホールもありました。やはり下半身の使い方が素晴らしい。地面をしっかり足で押して、その力をヘッドスピードに変えています。その体力・技術のレベルが相当高いですね。だから高くて飛ぶ球が打てる」とスイングを解説する。
それに加えてスピンコントロールも素晴らしい。初日の7番ホールでは同組の渋野日向子、原英莉花が手前から攻めていく中、奥のカラーからバックスピンをかけて5ヤード以上戻しピン横にピタリ。ピン手前から一辺倒に攻めるのではなく様々なバーディルートを探った。
「奥ピンに対して高さとスピンを出してランを出さずに止めたり、スピンや傾斜を使ったりできるのは、米ツアーで戦っている中でそういったピン位置、セッティングに慣れているからです。例えば球筋がドローだけで上から落とせない選手は右奥のピンを攻めるのは難しい。ジエさん、笹生さん同様、グリーンの4隅に打つ球筋、技術を持っているから、まだ6〜7割というショットの調子でも優勝争いに加われるのです」
また、すでにジエと畑岡は12月に行われる「全米女子オープン」の出場権を手にしている。笹生優花は確定ではないが、9日時点での世界ランキングでの出場が決定的だ。「全米女子オープンは、強い風の中で球を転がしていく全英女子オープンと違って、上から落とせる球の高さ、飛距離がより求められるメジャーです。今大会のプレーを見て、より2人の活躍が楽しみになりました」と敗れたが海外メジャーへの期待を感じされる2人のプレーだった。
■実力者ぞろいのなかでキラリと光ったプラチナ世代
3人以外にも昨年の賞金女王・鈴木愛、メジャー覇者のペ・ソンウ(韓国)らとともに前週の「樋口久子 三菱電機レディス」で初優勝を挙げた西村優菜も9位タイに入り、優勝翌週から早くもリーダーボードをにぎわせた。
「優勝したときにショットのうまさについてお話させていただきましたが、西村さんはパターもうまい。右手と左手を同じ高さで握る順手でもクロスハンドでもない独特なグリップですが、ストロークでヘッドを低く動かせていて開閉も少ない。転がりもいいですし、タッチも合っている。アマチュアのみなさんも一度マネしてみても面白いと思いますよ!」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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