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脇元華の最新クラブセッティング　新ドライバーで飛距離アップ、アイアンはスクエアに見えるようにネックを調整

97年10月生まれの脇元華は18年にプロテストに合格。身長174センチで手足が長く、端正なルックスからも多くのファンがついている。2019年に本格的にツアー参戦すると、地元宮崎で開催された「アクサレディス」で4位タイと好成績を上げ、8月の「ニトリレディス」までに出場24試合中、予選落ちはわずか3試合と抜群の安定感を見せた。9月以降に調子を落とし、予選落ちが多くなったものの、賞金ランク47位で見事初シード権を獲得した。「23歳で1勝」を目標に掲げている脇元のクラブセッティングを見てみよう。
脇元華は指も長くてきれいです【写真】
脇元はクラブ契約をしていない。ウッド系はテーラーメイドの『SIM MAX』を使っている。このモデルは寛容性が高く、ミスヒットに強い、スピン量も少なく力強い弾道で飛んでいくと、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」優勝の永峰咲希をはじめ、使用している多くのプロが口を揃える。脇元自身も「やさしくて気に入っている」と話す。さらに、昨年末から取り組んでいるトレーニングによってスイングスピードが速くなり、昨年は平均231ヤードだったが、今年は240ヤードまで飛距離を伸ばしている。
■フェースの向きを調整してアイアンの精度を上げる
アイアンはボール契約をしているスリクソンの『Z585』を使用している。昨年オフから数種類のアイアンもテストをしてきたそうだが、結局はこの『Z585』がやさしく、安心感が強いので戻ってしまうという。
クラブ契約がないと好きなものを使えるメリットがある反面、クラブの調整は難しい。脇元は今年の8月から成田美寿々ら多くのプロがクラブ調整に訪れる東京都世田谷の「大蔵ゴルフスタジオ」で調整を行っている。どんな調整をしてもらったのか？ 「大蔵ゴルフスタジオ」のフィッター、金子国泰氏に話を聞いた。
「アイアンのフェース向きの調整がメインでしたね。自分が気持ちよく構えたとき、脇元プロの場合は少しハンドファーストになるんですが、『ターゲットにきちんとフェース面を向けられるか』ということです。脇元プロの場合はロング、ミドルアイアンは少し開いて感じ、ショートアイアンではかぶって感じるとのことでしたので、ミドルからショートアイアンまで同じように構えられるように、ネックを調整しました」と教えてくれた。
当たり前のように感じるかも知れないが、実はこれが一番大事なことなのだという。金子氏は「脇元プロもそうでしたが、開いて感じると右に出やすくなりますし、それを嫌がると今度は左と、上手く打てません」と話してくれた。「調整後、構えやすくなり、狙ったラインにボールが打てるようになった」と脇元。人によって体型もアドレスの形も違う。そうなればフェースの見え方だって変わってくる。上手く打てない原因は実はクラブにもあるのかもしれないので、一度チェックしてみてはどうだろう。
今シーズン序盤はなかなか調子が上がらず予選落ちも多かったが、「富士通レディース」では10位タイに入り調子を取り戻しつつある。飛距離アップに、アイアンの精度がさらに増してくれば、初優勝は近いかもしれない。
【脇元華のクラブセッティングと番手別飛距離】
1W：SIM MAX　9度　Speeder 569 TR（SR）　240y
3W：SIM MAX　15度　Speeder 569 TR（SR）　215y
5W：SIM MAX　18度　Speeder 569 TR（SR）　205y
4U：GAPR HI　22度　Speeder TR HYBRID（S）　185y
5U：GAPR HI 　25度　Speeder TR HYBRID（S）　175y
6I：Z585　 DIAMOND Speeder IRON 8（S）　165y
7I：Z585　 DIAMOND Speeder IRON 8（S）　155y
8I：Z585　 DIAMOND Speeder IRON 8（S）　145y
9I：Z585　 DIAMOND Speeder IRON 8（S）　135y
PW：Z585　 DIAMOND Speeder IRON 8（S）　120y
48度：RM-4　 MCI 80（S）　110y
52度：RM-4　 MCI 80（S）　90y
58度：RM-4　 MCI 80（S）　70y
PT：Scotty Cameron Select SQUAREBACK

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