8月31日に長女、ポピー・ケネディちゃんが誕生したローリー・マキロイ。パパとなって初のマスターズでキャリア・グランドスラム達成を目指す。
マキロイは公称175cmと小柄だが、なぜ飛ぶの?【解説つき連続写真】
「娘ができてどれくらいゴルフに影響があるのか分からないけれど・…僕の人生観は大きく変わった。昨日も練習をしたあとはすぐに家に帰って娘の顔を見た。TVも観ないし電話も出ない。とてもリラックスしている」とうれしそうに話した。
11年全米オープン、12年全米プロ選手権、14年全英オープン、全米プロ選手権とメジャー4勝。しかしマスターズだけが未勝利。
11年は4打リードで最終日を迎えながら10番でティーショットを大きく左に曲げてトリプルボギー、「80」と大きく崩れ勝利を逃した。
この日練習ラウンドをともにしたフィル・ミケルソンは「ロリーは素晴らしいプレーをしている。今週、優勝争いに加わらなければ、むしろ驚くほどだ。マスターズも必ず勝つ。それも一度だけじゃない」とマスターズ3勝のミケルソンは絶賛した。しかし自身も全米オープンに勝てず、未だグランドスラム達成できていない。「残念ながら、僕からアドバイスすることは何もない。彼ほどの偉大なプレーヤーが達成できない理由はない」と話す。
しかしキャリア・グランドスラムを達成したのは、ベン・ホーガン、ジーン・サラゼン、ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤー、そしてタイガー・ウッズの5人だけ。
マキロイは「達成できるかどうか分からない。僕が戦って勝ち取らなければならないこと。たくさんの人が必ず勝てると言うけれど、グレッグ・ノーマンは勝てなかった。エルスも勝てなかった。たくさんの偉大な選手がここで勝っていない。だけど僕は11年の戦いでたくさんのことを学んだ。ゴルフの調子はとても良いから、リラックスして臨む」あれから9年経ち31歳になったマキロイの挑戦は続く。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>