<マスターズ 初日◇12日◇オーガスタナショナルGC(米国ジージア州)◇7475ヤード・パー72>
日本のエースが初日から見せた。異例の10番パー4からのスタートとなった松山英樹は、2打目を打ったところで悪天候による中断。2時間45分後に再開すると、難関の10、11番ホールでパーセーブ。12番では惜しくもバーディ逃しのパーとすると13番パー5から連続バーディ。折り返した後半も3バーディ・2ボギーにまとめ「68」。暫定ながら5位タイで初日を終えた。
2011年にアマチュアとしてはじめてオーガスタの地を踏んでから今年で9回目の出場。これまでの最高成績は15年の5位だが、今回の「68」が予選ラウンド初の60台。意外にも好スタートを切ることは少なかった。
これまでの初日のベストスコアは「71」。大会を放送するTBSの大会前インタビューでは「勝てると思っている」と、松山にしては珍しく強気な発言が飛び出していたが、まさにこの自信がスコアに表れた。
以前は意気込みすぎていたとも明かした松山だが、いまは自分の『プレーに徹しながら、自然とゾーンに入るのを待つ』という。この日も12番で3メートル、15番で2メートル、18番でも2.5メートルを外し、2番パー5では2オンに成功しながら3パットパーとストレスが溜まりそうなものだが、そんな中でも落ち着いたプレーが光った。
過去8回の松山のスコアを見ると、パー3では通算10オーバー、パー4では通算30オーバー、そしてパー5が通算43アンダー。オーガスタの攻略では必須となっているパー5でバーディ、イーグルを奪うのが鉄則だ。ちなみに松山は過去4つのイーグルを決めているが、この日はそのパーで2アンダーだった。
もっとも得意としているのは8番パー5でこの日もバーディ。反対に苦手としているのは18番パー4で、これまで5バーディ・13ボギー・2ダブルボギーと、このホールだけを見れば通算12オーバー。最終日の最終ホールとなるその18番で、松山歓喜の瞬間は訪れるのか。まずは第2ラウンドも60台を決め、決勝ラウンドに進みたい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>