<マスターズ 初日◇12日◇オーガスタナショナルGC(米国ジージア州)◇7475ヤード・パー72>
日本でもおなじみのアダム・スコット(オーストラリア)が好スターを切った。悪天候のため2時間45分中断した影響で、午後スタートのスコットは10ホールの消化に終わったが、ロケットスタートの4アンダー。首位と3打差と最高の滑り出しを見せている。
アダム・スコットは立ち姿もスイングも美しい【連続写真】
3時間のスタート遅延が決まってから、スコットはゆっくりとモーニングを過ごした。「今朝は余計に休むことができて、楽に過ごしたことで、まずはいい結果が出ている」と、思わぬ待ち時間にも2013年大会覇者は動じなかった。
前日から強い雨がオーガスタを襲い、フェアウェイはランが出ず、グリーンも落ちた場所に止まる状況に柔軟に対応した。本来、オーガスタといえばガラスのグリーンで、なかなか攻めきれないところもあるのだが…。
「これからグリーンのスピードをもっと速くしてくるだろうけど、今日はとにかくアタックモードだった。コースがどんな風になっているか、朝にプレー見ることができて良かった」。午前組のプレーを見たことにより、攻め方を頭にたたき込んだ。
初日からビッグスコアが出る状態に順応。「ここはオーガスタだからグリーンは速いというモードから切り替えないといけなかった。ピンを狙って、バーディをたくさん獲らないといけないと思った」。まだ10ホールだが、4バーディを量産。一気に上位をうかがう位置まで駆け上がった。
13年にはオーストラリア人として初めてグリーンジャケットに袖を通した。その後はスランプと好調が交互にくるシーズンを送ってきたが、今季は2月に優勝。メジャー2勝目に向けて調子の波は悪くない。先月はコロナに感染するも症状は軽く、無事に復帰。思わぬ事態に見舞われたが、まずは好スタートに一息ついた。
「みんな伸ばすモードだろうから、ついていきたい。あしたは長い1日になる。まずは体調を整えて乗り切って、残り2日間に向かいたい」。イケメン、ナイスガイ、そして世界一にも輝いた実績。週末の優勝争いにこの人が上位にいるだけで、オーガスタは華やかに盛り上がる。
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