<マスターズ 3日目◇14日◇オーガスタナショナルGC(米国ジージア州)◇7475ヤード・パー72>
新型コロナウイルス感染拡大の影響により11月に延期となった「マスターズ」はムービングデーが終了。残っていた第2ラウンドの3ホールをすべてパーとして、第3ラウンドに入った松山英樹は4バーディ・4ボギーの「72」と伸ばせず。トータル8アンダーの10位タイに後退した。
前半は順調だった。2番パー5で3打目のアプローチを寄せてこの日最初のバーディを奪い首位に並ぶと、6番で3パットのボギーを叩いたが、次の7番で約11メートルを沈めてバウンスバック。落としてもすぐに取り返す理想の展開だった。
だが、バーディを獲りたい8番パー5でティショットをフェアウェイバンカーに入れるなどしてパーとすると流れが変わる。続く9番でアプローチを寄せ切れずボギーとすると、折り返しての10番ではティショットを林に入れて連続ボギー。13番、14番と連続バーディを奪ったが、17番で3パットのボギー。最後まで波に乗り切れない一日となった。
21ホールの長い一日を振り返り、「思うように自分をコントロールできなかったというところでスコアも伸びなかった。悔しい一日でした」と唇をかむ。「自分をコントロールできなかったので、上位との差が開いたかなと思います」と言い聞かせるように、セルフコントロールの課題を繰り返した。
首位とは8打差。厳しい状況だが、最終日に向けて「まだ何が起こるか分からないので、一打一打集中して頑張りたいと思います」と見据えた松山。持ち前の爆発力で一縷(いちる)の望みをつなげたい。
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