<ペリカン女子選手権 事前情報◇18日◇ペリカンゴルフクラブ(米国フロリダ州)◇6353ヤード・パー70>
今週の「ペリカン女子選手権」で、3週間後に迫った女子ゴルフ最高峰の「全米女子オープン」(12月10〜13日、テキサス州)に向けて、畑岡奈紗が始動する。
日本ナンバー1 畑岡奈紗のドライバースイング【連続写真】
10月のメジャー、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で3位、その後は日本に帰国し、今年は日米共催ではなく日本ツアーのみの大会となった「TOTOジャパンクラシック」でも3位と好調が続いている。
開幕前日、プロアマ戦に出場した畑岡は「ショットの調子は悪くない。自分のイメージと違う部分もあるけれど、ボールの打ち分けはうまくできているので、どちらかというと今はフェードのイメージが強い」と明るい表情をみせた。
新規大会で初めてのコース。「雨の影響で結構軟らかくて、距離を稼がないといけない。砲台になっているので、グリーンが一番難しい。風次第だが、このままグリーンが軟らかいと優勝は15アンダーくらいでは」と想定した。
今年は新型コロナウイルスでのステイホーム期間中に上半身をしっかりと鍛えると、「飛距離は10ヤードくらい伸びた」とその効果に手応えを感じている。一方で「腕に筋力がついたぶん、ワキが締まりにくくてアプローチがまだしっくり来ない」と悩まされる部分もあるという。
今大会はパー70でパー5が2つだけ。「15番はうまくいけば2つで乗る。しっかりと伸ばしたい」と飛距離を生かして攻めたいところをキーに挙げた。
メジャー制覇を目指す畑岡にとっても全米女子オープンはもっとも勝ちたい大会でもある。大会まで今週を含め残り2試合は、ピークを持って行くための調整も兼ねている。
「メジャーの前で調整をしてというのはあるけれど、でもいいところで戦っていれば優勝を狙いたい。あんまり調整というよりは2020年のうちにひとつ勝ちたいので優勝を狙いたい」ともちろん今大会でも優勝を目指す。
ショットが切れてバーディチャンスの多い中「パットが決まらず3、4打優勝に届かなかった。パットが決まれば優勝のチャンスはある」と自信を見せた。
今週から世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)らトップ選手がツアー復帰。全米女子オープンに向けて、いよいよ調整が始まった。(文・武川玲子=米国在住)
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