<大王製紙エリエールレディス 2日目◇20日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6545ヤード・パー71>
寸分の狂いもないショットと小技で、先週の「伊藤園レディス」を制覇。今週の「大王製紙エリエールレディス」では首位タイ発進と波に乗る古江彩佳だが、2週連続優勝に向けてさらに伸ばしていきたい2日目に落とし穴が待っていた。
7番でピン右1.5メートルのバーディパットがカップに蹴られて迎えた8番ホール。左ピンに対して果敢に攻めていったが手前のバンカーにつかまると、ボールが刺さってしまいアンプレヤブルに。さらに3打目のバンカーショットはグリーンまで届かず。手前カラーから2打を要して、この日の難易度は11番目というホールでダブルボギーを喫した。
「7番の(バーディパット)がキーになりましたね。2メートルくらいでフックなんですが、コブもある微妙なラインでした。あれを決められずスコアを作れなかったところで、流れに乗れませんでした」
古江はこの大会が始まるまでパーセーブ率、リカバリー率、ダブルボギー率で1位を誇っていた。今季ダブルボギーを叩いたのは37ラウンドでわずかに2度。この日のダボで今季3度目だが、「スタンレーレディス」初日の4番ホール以来、実に“274ホールぶり”のことだった。
「これで(ダブルボギー率)1位じゃなくなっちゃいますね。ただ、今日のは仕方ない部分もありました。ボギーだと思って切り替えました」。言葉通りダボ以降はノーボギー、そしてバーディ1つとルーキーらしからぬ落ち着きで崩れず、首位と1打差の3位タイに踏みとどまった。
今週は4日間大会。まだ36ホールも残されている。「明日からが本番だと思ってやっていきたいですね」。悪いものは全て吐き出した。2週連続優勝に向けて、ここからギアを上げていく。(文・秋田義和)
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