<大王製紙エリエールレディス 2日目◇20日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6545ヤード・パー71>
東京で24度を記録するなど全国的に暖かい一日となった20日(金)。だが、標高480メートルの高台に位置し、瀬戸内海にほど近いエリエールゴルフクラブ松山は、風速5.1メートルの風も相まって最高気温19度という数字以上に肌寒くなった。そんななか、ペソンウ(韓国)は「67」とスコアを4つ伸ばして、トータル4アンダーの5位タイに浮上した。
それにしてもソンウは11月に強い。日本ツアーを主戦場としてから11月の8試合でトップ10を外したのは1度だけで、トップ5が5回。さらには、昨年の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でメジャー優勝を果たすなど、まさに“ミス・ノベンバー”だ。
11月の強さの秘訣を聞いてみると「私は一度軌道に乗るとリズムよく行けるタイプなんです。ちょうど去年も今年も11月ごろに色々なことに慣れてきて、それでいい成績を出せているのだと思います」と分析している。一方で「寒さは苦手なんですよ(笑)」というから驚く。
では、寒いなかで好スコアを出すためにはどうしているのか。「韓国のQTはもっと寒い時季にあるので慣れているのもあると思いますが、とにかく暖かい恰好をします。ぶ厚めのダウンジャケットだったりコートを着てカイロもしっかり貼って、とやっています」と防寒対策を徹底しているのがまず一つ。
だが、着こんでしまうとスイングに支障が出るのではないか。そんなときソンウは「いつも以上に小さい筋肉ではなく、大きい筋肉を使ってスイングするようにしています。小さい筋肉は厚着していると動かしにくいので」と意識をするという。それでも距離は落ちてしまいがちなので、いつもより半番手上のクラブを選択。そうして冬のゴルフでスコアをまとめているのだと説明してくれた。
いよいよ冬本番。寒い時季が苦手なアマチュアは、着すぎるくらいの暖かい恰好と大きい筋肉を意識したスイングを一度試してみては。(文・秋田義和)
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