<大王製紙エリエールレディス 最終日◇22日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6545ヤード・パー71>
「パッティングに助けられた」と最終日に6バーディを奪い、この日のベストスコアタイとなる「66」をマークし、トータル8アンダーの5位に入った渋野日向子。今季のベストフィニッシュとなった一方で、ショットへの不安はまだ拭えていない。
3日目のホールアウト後に「抑えのショットでも、フルショットでもダフってしまう。今日はどうしていいか分からなかった」と話していた渋野。原因として「トップが浅くなっていた」と分析していたが、どうも違うようだ。
「今日ショットが曲がったときにキャディさんに聞いてみたら『そんなにトップは浅いわけじゃないんじゃない?』と言われました。良く考えてみたら、トップに上げてから切り返しが速くて左に振りぬけていない感じです」
3日目のプレー中には、時間が空くたびにしきりにテークバックからトップまでの動きを確認していたが、この日はトップから下してくる動作の確認を行った。5番ではティショットを打った後、この確認をして2打目を“お先”の距離につけたが「まだ若干違和感がありましたが、球があっちに行ってくれた感じ。自分でもビックリです」と、まだ納得はいかないようだ。
また、決勝ラウンドの2日間はケアのおかげで前週明かした右足裏の痛みがなくプレーできた。逆に「かばわなくてよくなったことで、かばっていたときからのズレもあると思う」と、ここも修正ポイントだという。
これで2020年の残り試合は2つ。日本のメジャー「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」と海外メジャー「全米女子オープン」。2つのビッグタイトルをかけた戦いが残っている。まずは次週が日本最終戦。「国内はあと1試合しかないですし、トップ10入りを目指したい。ショットを練習、練習ラウンドでしっかり調整して臨みたいと思います」。パッティングは本当によく「ショットがよくなればもっとスコアが出ると思う」という状態なだけに、残り少ない日数でしっかりと調整し、まずは国内メジャー2勝目を目指す。(文・秋田義和)
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