秋開催の「マスターズ」を制したDJ(ダスティン・ジョンソン、米国)。初のグリーンジャケットに導いたドライバーは…、「いつものドライバー」でシャフトの長さは45.75インチだった。
「フェアウェイが軟らかい」、「ランが出ない」、「気温が低い」などから飛距離が大きな話題となった11月開催のマスターズ。ブライソン・デシャンボー(米国)が飛距離を稼ぐために48インチに挑戦すると公言すると、多くの選手が長いシャフトを思案した。DJもその一人で「47インチのドライバーを手にしていた」と米メディアのインタビューで告白した。
実際に火曜日、フィル・ミケルソン(米国)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ザンダー・シャウフェレ(米国)との練習ラウンドではコース上でも使用。47インチドライバーはボールスピードが時速193マイルで約10ヤードも飛距離が伸びたという。
しかしながら、問題は「ほかのクラブでのスイングタイミングに影響する」ことが分かり、練習ラウンドの終盤には打つことがなくなったという。
「10ヤードの飛距離アップには非常に興味があった」とDJ。「でも今は変えるときではない」といつもの45.75インチのドライバーで本戦に臨み、勝利へとつなげた。
DJの今回のマスターズ4日間の平均飛距離は306.7ヤードで6位。1位は結局48インチを封印して臨んだデシャンボーの324.4ヤードで、大会は34位タイだった。
ちなみにミケルソンは47.5インチを使用し平均飛距離は293.5ヤードで19位だったが、大会は55位タイに沈んだ。そのほかアダム・スコット(オーストラリア)の46インチ使用も確認されている。さてこの結果で今後はドライバーが長尺に進むのか、動向に注目。(文・武川玲子=米国在住)
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