「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で公式戦2勝目を挙げた原英莉花。例年であれば公式戦年間2勝を挙げた選手には、5年シードが付与されるが、今年は20年、21年の統合シーズン。シードの年数はどうなるのか、また、来年例年通り公式戦が年間4試合行われた場合、これまではあり得なかったシーズン公式戦5勝目、6勝目を挙げた場合のシード年数はどうなるのか。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の広報担当に確認した。
シブコから攻撃を受ける原英莉花【大会フォト】
まず、改めて公式戦のシーズン複数回勝利数による複数年シードの年数の規定を確認すると、1勝で3年、2勝で5年、3勝で7年、そして4勝で10年となる。
今回のようにシーズンが伸びた場合はどうなるのか。JLPGAの回答は通常通り5年となるという。「20-21年で1つのシーズンなので、同じようにカウントします。例えば日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を勝った永峰咲希プロが来年の公式戦で1つ勝った場合、同じように5年となります」と説明する。
では、これまでなかった5勝目、6勝目を挙げた場合どうなるのか。こちらの回答は「検討中」というものだった。
「今年がイレギュラーなシーズンだったこともあり、その想定はしておらず決まりはまだありません。また、来年の公式戦が何試合あるか現状未定という状況です。まずは来年の試合数が決まった後に、勝利数ごとに増やすのか、それとも10年を最高とするのなど、様々な角度から考えて検討したいと思っています」(JLGA広報)
と、こちらはまだ確定していないものだった。これから来年のスケジュールを踏まえて決めていくという。
とはいえ、公式戦優勝による複数年シードは『翌年度より10年間のうち任意の年を、複数年シード権の行使期間の起算となる年として選択することができる』とあり、10年間のうちなら、スタートのタイミングを原の意思で決められる。それが5年あるとなれば、夢としている米ツアー挑戦への視界がさらに開けたと言っていい。
それが7年、10年と増やせる可能性が例年よりも多いことも朗報だろう。夢の舞台へも、母国でのさらなる活躍にも。大いに意味のある公式戦2勝目だった。
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