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上位にぎわす金谷拓実と小斉平優和の22歳黄金コンビ　先輩・石川遼は2人をどう見る？

＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　3日目◇5日◇東京よみうりカントリークラブ（東京都）◇7023ヤード・パー70＞
寒さと雨のダブルパンチに見舞われたラウンド中盤の厳しい時間をガマンし、なんとか3日目をイーブンパーにまとめた石川遼。トータル3アンダー、首位と4打差から逆転での連覇を狙う。
最終戦で撮影　石川遼の最新スイング【連続写真】
その石川より上位には、アラフォー世代で首位の岩田寛と3位タイの谷原秀人。ツアー屈指の飛ばし屋、チャン・キム（米国）。そして1998年度生まれの男子版黄金世代の2人、トータル6アンダー・単独2位の小斉平優和とトータル5アンダー・3位タイの金谷拓実も名を連ねる。
金谷は昨年アマチュアでツアー優勝を果たし、世界アマチュアランキングでも1位に君臨。10月にプロ転向してからはすでにプロ初優勝も経験。最強ルーキーとして、連勝に挑んでいる。また、小斉平は米国下部のコーン・フェリーツアーに参戦。今年はコロナ禍の中でも思い切って渡米し、18試合を戦った。結果こそ芳しくなかったものの、一回りも二回りも成長して戻ってきた。
そんな若手二人に対し、石川は何を感じたのか。金谷とは2日目、3日目と回り、「プレーヤーに例えるならジョーダン・スピースがわかりやすい。感覚でプレーするのがうまいし、イマジネーション、メンタリティーが非常に長けている選手」と、手放しで褒め称えた。
金谷のプレーを見ると、決断後はすぐに打つという基本動作を繰り返しており、たしかに石川がいうように判断力や決断力がスムースに機能しているように見える。もちろんそれらを忠実に実行する技術力はいうまでもない。
小斉平については、以前に合宿をともにしていたこともあり、よく知る仲。「ジュニアから有名だったし」と、その順調な成長を喜ぶ。加えて米下部ツアーに挑戦中ということもあり、「異国の地で単身で、その経験は大きい。彼にとっても財産になる。今週のプレーにも生きていると思う」と、石川自身も経験した海外での経験が成長へとつながっているとの見方を示した。
最終日は3日連続で金谷とラウンド。来年30歳を迎える石川が、目を見張る若手を敵に回し、どのようなプレーを見せるのか。ちなみに石川が22歳の年は、米国挑戦の前年。2年間優勝から遠ざかっていた苦しい時期を、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝で乗り切った。学年でいえば大学生最後の年。大きな人生の転機となる年の最終戦で、金谷、小斉平、そして石川が対峙する。

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