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新人戦Vセキ・ユウティン、2位山下美夢有の印象に強く残った“古江彩佳”の笑顔と安定感

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日◇11日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県) ◇6488ヤード・パー72>
2020年の新人No.1の栄冠は中国のセキ・ユウティンの頭上に輝いた。14番ホールを終わった時点では19歳の山下美夢有がトータル6アンダーまで伸ばし、同じ最終組で回る2位のユウティンを2打リードしていた。そこからユウティンが上がり4ホールで4連続バーディを奪い、鮮やかな逆転劇を見せたのだ。試合後、今年印象に残った選手を聞かれた2人は、口をそろえて「古江彩佳」と答えた。
中国美女セキ・ユウティンと浜辺でデートしたら…【写真】
よくよく考えてみれば、昨年の「富士通レディース」でアマチュア優勝し、その後プロ転向した古江にも、この「新人戦」に出場資格があった。同じ新人枠の古江のプレーは、何が印象に残ったのだろうか。
ユウティンは古江の『笑顔』を挙げる。「(ともに古江が優勝した)デサントレディース東海クラシックと伊藤園レディスで、すごくリラックスした感じ。他の人が緊張感あるときでも自分のペース、自分の笑顔でとてもすごいと思いました」とユウティンはいう。古江は優勝争いをしている状況でも「楽しむ」ゴルフを心がける。プレッシャーにも潰れないその精神力は、今年最多の3勝という成績が証明している。
ユウティン自身は、「私は笑うことまではできていなかったんですが(笑)、緊張感に負けないように頑張りました。先輩だけでなく後輩にも素晴らしいプレーヤーがいる」。22歳のユウティンは20歳の古江から大いに刺激を受けたようだ。
一方の山下も今大会では、優勝に値するプレーを見せた。2日間36ホールでパーオンできなかったのは初日の9番ホールだけ。35ホールでバーディパットを打ち、ボギーフリーのトータル6アンダーで大会を終えた。ショットは絶好調だったが「なかなかパッティングが入らずというゴルフだった」と悔しがる。
その山下は「ゴルフ5レディス」の最終日に古江と同じ組で回り、その『安定感』に驚いた。「何よりボギーを打たないこと、本当に安定しているゴルフだなと思いました」。今年の全日程が終了した時点の古江のパーセーブ率は、91.60%で1位という数字をマーク。並み居るトップ選手たちを差し置いて、“一番ボギーを打たない選手”に君臨しているのだ。
「ショットの精度もそうですけどパッティングもすべてが上手い。目標選手でもありますね」。古江の『安定感』を目指し、山下は番手の間の距離を打つ練習に取り組んできた。「10ヤード刻みが5ヤード刻みで打てるようになってきた。距離を落とすことも、曲げたりもできている。まだまだなんですけど、もっともっと練習して3ヤード刻みで打てるようになりたい。ショットの精度を高めていきたい」と古江の背中を追っている。
フレッシュな14人が盛り上げた今年の新人戦。今週の「全米女子オープン」に出場している古江、笹生優花、西村優菜がいれば、もっと盛り上がっていたに違いない。来年の国内女子ツアーも若い選手たちの活躍に期待ができそうだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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