<ゴルフ日本シリーズJTカップpresentsネクストプレーヤーズカップ ◇17日◇グランフィールズカントリークラブ(静岡県)◇7108ヤード・パー71>
17日、「ゴルフ日本シリーズJTカップpresentsネクストプレーヤーズカップ」が開幕した。注目は左右両打ちのスイッチヒッター、22歳の高橋慧だ。写真のようにドライバーは右打ち、7〜9番アイアンの3本は左打ちとなっている。
服部真夕は“左打ち”でアプローチイップスを克服【写真】
昨年の関西オープンに出場した高橋は、6番アイアン、8番アイアン、ピッチングウェッジの3本のレフティ用のクラブをバッグに入れていた。「ラウンド中にカメラマンの方が多くきたホールがあって、3打目を打つときに距離が合わなくても左で打とうと思ったのですが…キャディに止められました(笑)」とサービス精神も旺盛なのだ。
プロ野球の世界では左右両打ちのスイッチヒッターが何人か存在するが、ゴルフの世界ではかなり異色。女子では服部真夕がアプローチイップスを克服するために、左打ちの56度のウェッジを1本バッグに入れて話題となった。高橋のように複数本となるとほぼ前例はない。
高橋は今年の日本オープンで9位に入り、本来なら賞金ランキング上位の資格で、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場圏内にいた。ところがマット・クーチャー・ルールと呼ばれる「出場者はツアーメンバーに限る、アマチュアは優勝した場合のみ」という要項で出場がかなわなかった。
マット・クーチャー・ルールとは、1月に行われた国内男子ツアーの初戦「SMBCシンガポールオープン」に、海外招待選手として優勝したマット・クーチャーを「ツアーメンバーではない」という基準で出場選手から除外するというもの。高橋は昨年のQTで288位に終わり、ツアーメンバー資格に届かなかったため、マット・クーチャー・ルールのあおりを受けてしまった。
今大会は「次の年(2021年)」、「次の本大会」での活躍を願い、「ネクストプレーヤーズカップ」と名付けられた。22歳の高橋のために用意されたような大会なのだ。ゴルフ界では異色のスイッチヒッターが、谷口徹や手嶋多一、宮本勝昌と言った百戦錬磨のプロたちを相手にどんなプレーを見せるのか期待したい。
ワンデートーナメントとなる今大会は、霜によるコンディション不良により、第一組のスタート時間が8時から8時50分に変更となった。高橋は最終組で10時38分に近藤智弘、塚田陽亮とティオフを迎える。なお、大会の模様はYouTube、スポーツ報知公式サイト、JTカップ公式サイトで、ライブ配信されている。
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