<セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目◇8日◇プランテーションコース at カパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>
昨年末に新型コロナウイルスに感染していたウェブ・シンプソン(米国)が第2ラウンドに「67」と伸ばしトータル9アンダーの17位タイに浮上した。
5番パー5で10メートルを沈めてイーグルを奪うなど12番組までに8つ伸ばした。しかし「すごく良いプレーをしていたのに、中盤で2つのひどいティショットを打ってしまった」と13番パー4でドライバーショットを右に曲げてOBに。このホールをダブルボギーにすると1オンが狙える14番パー4もティショットが右のペナルティーエリアへと行きボギーとなってしまった。
本人も悔やむミスで中盤に3打スコアを落としたが、「67」はシンプソンにとっては「やっとフィーリングが戻った。良いスイングができて、パットもよかった。自信が戻った」と大満足の結果となった。
その理由は年末にコロナに感染しながらも、なんとか復帰し練習ラウンドもなしに大会に臨んでいたからだ。
5人の子供を持つシンプソンだが、「クリスマス前に、娘が風邪をひいた」という。26日にはシンプソン自身も「風邪のような症状」が出て、28日に受けた検査で感染が確認された。その後、すぐさまノースカロライナ州の自宅で隔離生活に入った。
症状は次第に良くなり年明けの5日には初めて自宅近くのクウェイルホロー・クラブで練習、開幕前日の6日に一日かけてハワイへと移動し、開催コースのプランテーションでは練習ラウンドができない“ぶっつけ本番”を余儀なくされた。それでも初日は「70」の3アンダー。そして2日目に「67」と一気に伸ばした。
体調の回復は100%ではないが、「思ったよりもずっと良いショットが打てている」と満足。また味覚が今もほとんどなく「何を食べても味がしない」というが、「それ以外はとてもいい気分だ」と元気な笑顔をみせた。(武川玲子=米国在住)
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