<セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日◇10日◇プランテーションコース at カパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>
松山英樹らしさがようやく戻ってきた。大会3日間はグリーン上で苦戦を強いられ。バーディパットが決まらなかったが、最終日にそのうっぷんを晴らすようなプレーを見せた。1イーグル・6バーディ・3ボギーの「68」、スコアを5つ伸ばしてトータル4アンダー。「スコアは普通」としながらも、一矢報いた。
この日もボギーが苦しい展開かと思いきや、一気にエンジンがかかったのが5番パー5。セカンドは残り207ヤード。5番アイアンを抜くと、ピンの右上7メートルにつけ、「長らく入ってなかったんで。今年1番長いパットが入ったなっていう感じです」と、イーグルを奪った。7番ではボギーを叩いたが、9番のパー5でもスコアを伸ばして後半に入った。
11番でボギーがきたが、12番からは怒濤の4連続バーディ。2メートル前後の微妙な距離を決めきるバーディラッシュで、暗雲を吹き飛ばした。「12番はそんなに長くないですけど、ああいう距離が入ってくれると。13番も入りましたし、流れは良くなっていくと思うんで。そういうゴルフを初日からできるようになれればなと思います」。4日目に機能しはじめたパッティングは好感触をもって、次週に臨めそうだ。
675ヤードの最終パー5では、打ち下ろしとはいえティショットを388ヤード飛ばし、楽々2オン。4メートルのイーグルパットこそ逃したが、バーディ締め。「最後のティショットが4日間で一番良い球が打てたし、これでいいのかなとか。ああいうスイングができるようになれば、きっかけは見つかってくれるんじゃないかなと思います」と、ショット、パットともに光りが見えてきた。
今大会は選ばれし者のみが出場を許されるフィールドで、予選落ちなしの最下位タイ。「今の状態だと予選落ちが濃厚なので」と次週の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に向けて威勢のいい言葉は聞けなかったが、次なる戦いに向けて調子を戻せたのは大きな収穫といえそうだ。
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