<ダイキンオーキッドレディス 初日◇4日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
国内女子ツアーの今年初戦「ダイキンオーキッドレディス」が始まった。例年ならこの試合がシーズン“開幕”となるが、20年と21年シーズンが統合されたため、“再開”という位置づけになる。シーズン途中のオフということもあり、プロたちの新契約も今年はおとなしめ。そのなかで用品契約フリーだった脇元華がテーラーメイドとボール契約を結んでいる。
脇元は18年にプロテストに合格し、19年には早くも賞金シードを獲得。身長174センチで手足が長く、端正なルックスから瞬く間に人気選手となった。まだツアーでの勝利はなく「23歳で1勝」を目標に掲げている。10月に24歳の誕生日を迎えることから、今年にかける思いは強い。
今大会から脇元が使用するボールは、4月9日に発売が予定されているテーラーメイド『TP5』の最新モデル。「アプローチとパターの打感がやわらかくて、スピンが効いてくれるので扱いやすい。飛距離も出ますし、なによりスコアメイクに欠かせないショートゲームで安心できるのがいいです」と脇元は話す。
クラブは変わらず契約フリーだが、ドライバーはテーラーメイドの『SIM2』をキャディバッグに入れている。「ドライバーはボールとの相性が抜群です。以前、『M5』を使っていて、顔が好きですし、構えやすく安心感がある。球も強くて打感はやわらかく感じます」。脇元は昨年、『SIM MAX』を使っていたので、ドライバーのテーラーメイド歴は長い。
脇元の19年シーズンのドライビングディスタンスは231.42ヤードで78位。「長身だけど飛ばない」というイメージがあったが、19年末から取り組んでいるトレーニングによってスイングスピードが速くなり、昨年は平均240ヤードまで飛距離を伸ばした。脇元の親友で飛ばし屋の松田鈴英をアウトドライブするシーンもあり、これには松田も驚いていた。今年は新しいボールとドライバーによって、さらなる飛距離アップも期待できる。実戦でボールが早くフィットすれば初優勝も近いかもしれない。
ちなみに、テーラーメイド契約の選手たちも新しいボールにチェンジ。永峰咲希と大西葵は脇元と同じ『TP5』、松森彩夏は『TP5x』をこの試合で投入する。2年ぶりにツアーに出場する諸見里しのぶも『TP5x』を試している。ニューボールについて諸見里は「(ツアーボールのなかでは)ディスタンス系なのにアプローチでの打感がやわらかくてスピンが入ります。打った瞬間に『止まるな』って感じがある」と話す。「予選通過目指して頑張りたい」という諸見里のプレーにも注目したい。
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