<ダイキンオーキッドレディス 初日◇4日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
ジャンボの弟子は今年も元気いっぱいだ。2019年のプロテストに18歳で合格し、ルーキーイヤーを迎えている西郷真央が、1イーグル・7バーディ・1ボギーの「64」で回り、8アンダーの単独トップに立っている。
まさにロケットスタートの1日。2番で4.5メートルを沈めると、4連続バーディ。パーを一つはSンで7番、8番でもバーディを奪い、前半を6アンダーとした。「初日なので、そこまで気合を入れすぎず楽しんで」と、後半も1バーディ・1ボギーで迎えた最終ホールのパー5で2オンに成功。下りの6メートルを沈めてイーグルで締めた。
「結果的にスコアがすごく伸びてくれてよかった」と淡々と語る西郷だが、昨年、思うような成績を上げられなかった反省点を修正しての21年初戦。このオフのあいだは、「練習よりもラウンドをたくさんやって練習した」と昨年を終えての課題だったグリーン周りを強化した。
その成果もあて、この日はチップインバーディ1回に、グリーンを外したホールすべてでパーセーブ。「強く入ったアプローチもあったけど」と苦笑いを浮かべるが、それを補うパッティングの良さも光った。「コーライグリーンなので不安は残ったまま試合に臨みましたが、すごくよかった」と、グリーン周りの成長を感じる1日となった。
加えてトレーニングも増やして臨んだシーズン再開戦では、「ドライバーで平均10ヤード、芯に当たれば20ヤード」の飛距離アップを実感。中断期間を有意義に過ごし習得したものがすべてかみ合ってのビッグスコアだ。
西郷がプロとしてツアー参戦を始めた昨年はすべて無観客で行われていたが、ようやく観客が入ってのラウンドを経験。「スコアがよかったのもあるけど、拍手だったりナイスバーディと言ってくださったり、楽しくできました。よりプロのトーナメントらしさが出ていると思います。私自身も気を引き締めて頑張ろうと思いました」と、動じることもない。
「早めに優勝できましたという報告ができればと思います」と、師匠ジャンボへの優勝報告を実現させるため、この絶好スタートを生かして最後まで突っ走る。
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