<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇6日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
誰一人脱落することなく優勝争いに残った。3日目を最終組で戦った西郷真央、森田遥、田辺ひかりが、し烈なトップ争いを繰り広げ、それぞれアンダーパーでムービングデーを乗り切った。
初日から首位を守る西郷は、トータル12アンダーのトップタイで3日目を終え、完全優勝での初タイトルを視界にとらえた。7〜9番まで3連続バーディ。17番でダボを喫し単独トップこそ逃したが、この3日間、粘り強いゴルフを続けている。「もちろん優勝したい気持ちはありますけど、それを考えてもいいショットが打てるとは限らない。いいショットのことだけを考えていきたい」と、1つひとつのプレーに集中していく。
この大会中には「憧れ」と語るレジェンドから、うれしい言葉ももらった。2日目の朝の練習場で、ツアー50勝の永久シード保持者・不動裕理からプレーをほめられた。「初めての会話ではないですけど、すごいうれしかったです。ちょっとニヤニヤしていました」と、この時のことを振り返る。次は最高の結果を出す姿を見せたいところだ。
一方、2017年の「北海道meijiカップ」以来となるツアー2勝目がかかる森田も、2つ伸ばしてトータル12アンダーでホールアウト。最終18番でバーディを奪い、ここで西郷に再び並んだ。「(2勝目は)意識はそこまでせずにここまでやってきて、それがよかった。明日も意識せずにコースと自分との戦いかなと思います」と、肩に力を入れることなくラウンドを続ける。
最終日は雨予報も出されているが、それも決してネガティブにはとらえない。「風が無いダイキンはあまり経験したことがない。(最終日は)本来の感じになると思うので、それを楽しみたい」。これまで培ってきた経験を生かす時が来そうだ。
西郷同様、こちらも初優勝に向けてプレーする田辺は、2バーディ・1ボギーと1つ伸ばし、トータル10アンダー・3位タイ。「気持ち的に攻めきれず」なかなかスコアが動かない展開を強いられたが、パーでしのぐ1日になった。
2位になった昨年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で優勝争いを経験。最終日は最終組1組前からのスタートとなるが、それ以来のしびれる1日になることに変わりはない。「まだ優勝争いは今回が2回目。もっともっとこういう経験をしたい。明日もいい経験ができればいい」。それでも現時点で来週の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフ」出場権がないこともあり、「今週頑張らないと。優勝を目指したい」。自身の今後のためにも果敢に頂点を狙っていく。
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