今年の日本女子プロゴルフ協会のプロテスト合格を目指す選手が競い合う「JLBガールズチャレンジカップ〜夢は叶う〜」(主催:FTエンタテインメント)が10日、行われた。6月に行われる2020年度最終テストの舞台・茨城県の静ヒルズカントリークラブで、参加した30人の選手が賞金獲得を目指した。
当日は強風の吹く難コンディション。さらにプロテスト本番も意識し、例年このコースを使用し開催されるステップ・アップ・ツアー「静ヒルズレディース 森ビルカップ」とほぼ同じ“ツアー仕様”のピン位置でストロークプレーが行われた。
このタフな状況のなかガマンを続け、1アンダーで優勝した21歳の平岡瑠依は「うれしいです。ピン位置が難しく苦戦しそうでしたけど、ショットがよく、いいところにつけられました」と笑顔。「悪天候に強い」という自負が、しっかりとスコアにつながり優勝賞金22万5000円を手にした。
これまでプロテストでは18年が最終、19年が第2次予選で敗れ、合格に手が届かなかった。20年1月には中国ツアーのQTを突破したが、新型コロナの影響でツアー自体が行われなかった。そして今年、3月31日からの第1次予選から長い戦いがスタートする。「アプローチ、パターには自信があるので、グリーンを外してもパーが獲れると思います。またこのコースに戻ってきて、1位通過を目指して頑張りたい」。“3度目の正直”へ、こう意気込みを示した。
またこのイベントでは、バーディ1個につき1000円が新型コロナ感染症拡大防止対策支援団体に寄付される。最終的に45個のバーディが生まれ、4万5000円が日本財団におくられることになった。
■以下2位、3位の選手のコメント
2位:政田夢乃(1オーバー)
「グリーンが速くて前半苦戦したけど、後半は自分のゴルフができました。ショットも比較的よくてチャンスにもついたけど、パターが入らずもったいないゴルフ。(優勝できず)悔しいです。『最後まで諦めないところ』が自分の強み。きょうも一時4オーバーまで落としたけど、諦めず最後まで頑張れました。静ヒルズは難しいコース。ショットとパターの技術が必要だと思うので、もっと練習したいです」
3位:原田葵(4オーバー)
「風が強く、グリーンが硬いうえに、ピンも振ってあったので苦戦しました。ハーフターン時点で『40』で、午後もダブルボギースタートでどうなるかなと思いましたが、そこからバーディを3つ獲れたので、今後につなげたい。ただ、順位、スコア的にはもう少し頑張りたかったです。テストは今年が3度目。これで最後にしたいので絶対に受かるよう修正していきたいです」
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