<ザ・プレーヤーズ選手権 初日◇10日◇TPCソーグラス(米フロリダ州)◇7189ヤード・パー72>
昨年大会の初日にグレッグ・ノーマン(オーストラリア)、ニック・プライス(南アフリカ)、フレッド・カプルス(米国)と並ぶコースレコード「63」を叩き出しながらも、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となり、幻の首位発進となった松山英樹。あれから1年、仕切り直しの第1ラウンドだったが、1バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「76」で4オーバー・暫定112位タイと出遅れた。
風が徐々に強まる難しいコンディションのなか前半で1つ伸ばした松山だったが、折り返しての1番でティショットを右に大きく曲げてボギーとすると流れが一変。2番で3メートルのバーディパットを外すと、3番パー3では奥からのアプローチが大きくオーバーして3パットのダブルボギー。4番では2打目がグリーンに着弾もスピンで池、6番もアプローチを寄せられずボギー。苛立ちを隠せないシーンも見られた18ホールだった。
「前半はパターは入らなかったけれど、ショットはある程度マネジメントできていました。後半に入ってちょっとティショットが荒れた分、セカンド以降もなかなか…」と振り返った松山。「良いショットが打てなかったというのはありますけど、それをショートゲームでさらにミスをミスにしてしまったんで、こういう結果になっても仕方ない」と唇をかんだ。
「毎試合毎試合そうなんであれですけど。なかなかグリーンのスピードが…。パッティング、アプローチはね、合わせられなかったというか、イメージがぜんぜんできなったというのはすごく悔しい」
首位とは11打差と水をあけられたが、3日間あれば届かない差ではない。レコードに近いゴルフができればなおさら、だ。「持ちこたえるというか、持ち直すということがはなかなか難しいですけど、あしたは切り替えてトータルでアンダーパーくらいを目指してがんばりたい。一つのミスでいろんな感情がね…出るから(笑)。あしたは、切り替えて頑張りたいと思います」。これでもう一度仕切り直し。すべてを切り替えて、次の18ホールに向かっていく。
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