藤田光里が、12日に開幕した「ジャパンゴルフフェア(JGF)」に来場。キャロウェイの契約プロとして、トーク配信や、同社のブース紹介などを行った。その後、取材にも応じ、2021年初戦を間近に控えた現在の状態などについて話した。
その笑顔から、順調にオフの時間を過ごしていることがうかがえる。昨年7月から指導を受ける三觜(みつはし)喜一コーチとともに着手してきたスイング改造についても、「いい状態だと思います。まだ試合でやっていないので、どうなるかは楽しみでもあり不安。ただプライベートラウンドでは、すごくいい」と手応えを感じている。
18年に左ヒジを手術。そしてその影響は球筋にも現れた。「ヒジの怖さのせいでフェードヒッターになったというマイナスイメージがある。そのおかげでフェードを打てるようになったけど、しっかりドローで攻められるゴルフをしたいと思って習い始めました」。この後も長く続いていくゴルフ人生を考え、このタイミングで大きくスイングを変えた。
ここまで長くコーチに指導を受けるのは、初めてのこと。このオフは、他の門下生とこちらも「初めて」という合宿生活を送った。指導を受けることで、「悩んだ時、すぐに吐き出せる人がいる。自分でスイングを録画してみてもどうにもならなかったことが、今はすぐに返事をもらえる。技術的にも大きいし、気持ち的にも頼れるところがあって、ゴルフが楽になりました」というメリットがあると話す。あとはそれを結果につなげるだけだ。
今年の初戦はステップ・アップ・ツアーの「ラシンク・ニンジニア/RKB レディース」(3月23〜24日)を予定している。その後レギュラーツアーの「ヤマハレディースオープン葛城」(4月1〜4日)に出場する。ここで三觜コーチがキャディを務め、「まだ試合の球を見てもらっていない。試合になるとどこが悪くなるかを見てもらいたかった」と、難関・葛城で成果や課題をあぶり出していく。
「スイングを変えているなかで、ドライバーを替えるのは怖かったけど、これならいけると思って、年明けからすぐに打ち始めました」と、キャロウェイの新作「EPIC SPEED」に変更して“開幕”に向かう。「今年のオフは、これまでと違ってシーズン中と同じようにトレーニングも続けた。これで1年間元気に戦えるかも試したいです。今までやってきたことを最大限出して、やりたいことができれば」。思い描いてきたゴルフを取り戻す藤田の2021年が、間もなく始まる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>