マット・ジョーンズ(オーストラリア)の7年ぶり勝利で幕を閉じた「ザ・ホンダ・クラシック」。これで4戦続いたフロリダシリーズも終了し、次週から舞台はテキサス州へと移る。
今年はフロリダシリーズの最終戦となったホンダだが、世界ランキング1位から11位までのトップランカー不在。しかも多くの選手が開催コースから20分のところに住んで居るのにも関わらず…だ。
その理由は当然スケジュール。第5のメジャーの「ザ・プレーヤーズ選手権」と世界選手権シリーズ「WGC-デルテクノロジーズ・マッチプレー」との狭間とあって、多くの選手がオフを選択、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、2位のジャスティン・トーマス、ローリー・マキロイら。そして松山英樹も同じくだ。
開催コースのPGAナショナルを設計したジャック・ニクラス(米国)は「来年はスケジュールが変わる」と話した。実際に今大会は昨年までフロリダシリーズの初戦を飾っていたのだが、今年はなぜか「アーノルド・パーマー招待」が先。さらに新型コロナウィルスの影響でWGCがメキシコからフロリダ州へと舞台を変えたことも影響した。
とは言え、どんな選手であってもオフウィークは必要。ニクラス自身も現役時代には出場試合の選択に苦労したという。
「年間18〜20試合に出場していたから、中にはプレーしたことのない大会もあった。ただできるだけ年に3〜4試合はこれまで出場したことのない大会などを選んで参戦したものだ。どの試合に出場するかを決めることにはいつだって大きなプレッシャーがあった」と振り返った。来季のスケジュールについては「現在、ツアーと調整が進んでいる」と交渉中であることを明言した。(文・武川玲子=米国在住)
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