<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇28日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇ 6568ヤード・パー72>
次週は海外メジャー「ANAインスピレーション」に出場するため渡米する原英莉花。一区切りとなる「アクサレディス」はトータル10アンダーの3位タイで3日間を終えた。
前半は出入りの激しいゴルフで2バーディを奪うも3ボギー。「すごく気合いを入れてきたというのもあったんですけど雨にやられた。気合いとの空回りがあってボギーにつながった」とスコアを落とす場面が目立った。
だが、そのまま転ばないのがメジャーチャンプ。「全部バーディを獲ってやる」と気合いをもう一度入れた後半は、気持ちに呼応するように「パッティングが入ってくれた」と4つのバーディを奪ってノーボギー。気持ちの良いサンデーバックナインで、海外遠征に弾みをつけた。
ホールアウト後の会見で、そのANAへのポイントとして挙げたのは3つ。クラブとウェッジショットを含むアプローチ、そしてドライバーショット。
クラブは21年2戦目の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」からガラリと変化。昨年の「全米女子オープン」の反省を生かし、アイアンの抜けを良くするためにソールを削るなど“海外仕様”に総入れ替えした。「ショットに関しては今のクラブで戦うという覚悟を持ってやる。少しずつクラブの癖が分かってきた。そこをおさらいしながらトライしたい」と3試合使って馴染んできている。あとは現地に着いて感触を確かめる構え。
アプローチに関しては、これも全米の経験から「ライによってイメージを出しにくいところある」と日本とは異なる状況への対応があることが分かっている。こちらも「向こうに行ってから試行錯誤したい」と想定しつつ最終確認をする予定だ。
そして、ドライバーショット。舞台となるミッションヒルズGCは、総距離が長く飛距離も求められる。「ドライバーをフェアウェイにキープさせられたらうまくいくのかなと思います」。この日の前半は雨もあって曲がる場面も少なくなっただけに、こちらも調整が必要だ。そこがうまくできれば、原の飛距離があれば大きなアドバンテージとなる。
昨年出場した「全米女子オープン」では初日に「83」を叩くなど、トータル19オーバーで予選落ちを喫した。その悔しさは忘れていない。「海外で経験したことを反省してやっている。そこを生かせなかったら意味がないのでトライしたい。まずは予選通過を目指して、4日間戦いたいなと思います」。海外の借りは海外で返す。できるだけの準備を終えて、決戦の地へと向かっていく。
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