<ANAインスピレーション 事前情報◇31日◇ミッション・ヒルズCC(米カリフォルニア州)◇6865ヤード・パー72>
昨年9月以来の「ANAインスピレーション」に挑む渋野日向子。前週まで日本で4連戦を戦い疲れもるかと思いきや「時差ボケもないし、やる気もあるし体調的にもいい」。そして今週は火曜日からコースをチェックし、5連戦の最終戦に元気に臨む。
火曜日はショットを行わずに、コースを歩いて戦略を頭にたたき込んだ。グリーン周りの練習はしたものの、長いクラブを握らずに、「コース攻略が決めやすいし、打たずにいろんなところを見て回って、そうしたら違うものが見える。それも大事」と、スイング面でもアドバイスを受ける石川遼からヒントを得た練習を取り入れている。
今年は国内でもこの練習を取り入れている渋野。ショットを打たないことによって、その結果に惑わされずに、「グリーン周りもどこに外せばOKとかダメとか」と、次を考える思考でスコアメイクを考えている。
考え方やコースへの向き合い方にも変化が現れているが、現在取組中のスイング改造にも手ごたえを感じているからこそ、総合力を上げることに集中ができている。そのスイングについても「悪いイメージもなく、こっちに来てよくなっているというスイングができている。試合も楽しみです」と表情は明るい。
9月にズレ込んだ昨年大会では初日に2アンダーをマークし上位発進。ところが2日目は終盤の上がりホールでダブルボギーを喫し上位から転落。それでも予選を通過すると3日目には「67」と爆発したが、最終日は大きく崩れ「78」。一度崩れると止まらない難コースだけに、今年は昨年同様の大叩きを防ぎたい。そのための準備は万端だ。
「ラフが長い(笑)。フェアウェイキープも大事だけど、グリーンがかなり硬いので、ショットがすごく大事。しっかりパーを拾って、バーディを獲れそうなところで頑張って獲る。ダボにしないゴルフができればいい」と、多角的にコースを調べ、あとは自信を持って臨むだけの状態だ。
優勝争いを演じた12月の「全米女子オープン」以来のメジャー舞台。「しっかり4日間戦えるように、日本からやっていることを大事にして頑張りたい」。出場試合でポイントを稼ぎ、予選会を経ずに米ツアー本格参戦をもくろむ渋野。まずは初日に弾みをつけて、上位争いに絡む構えだ。
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