<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6564ヤード・パー72>
3アンダー・11位タイでスタートした鶴岡果恋が、連日の「69」でトータル6アンダーまでスコアを伸ばし、ホールアウトした時点で2位タイに順位を上げた。
強風の難しいコンディションのなかでも「風が強いことはスタート前から知っていたので、攻めるホールと守るホールをしっかりマネジメントしていこうと。それが上手くいってスコアにつながった」と鶴岡は振り返る。
2番パー4では3メートル、5番パー5では6メートルのバーディパットを沈め、ボギーなしで折り返す。13番パー4では2メートル、15番パー5では奥のカラー、ピンまで10メートルの距離からチップイン・バーディを決めて、スコアを順調に伸ばしていった。17番のボギーで1つ落としたが、上位で週末に進む。
今年に入って、「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」では12位タイ、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では11位タイとトップ10に一歩届かなかった。好位置につけ、「この調子でいけばトップ10も狙える。焦らず地道にコツコツ上に行ければいい」と気負いはない。
好調の要因はパッティングにあると鶴岡は語る。転機になったのはパターの変更と、渋野日向子と一緒に回ったことだ。「もともとピンタイプのパターが好きでずっと替えていなかったんですけど、オフにスパイダーに替えてからパットの調子が上がりました」。パターのヘッドを大きいモデルに替えたことで、「去年と比べてミスパットが減ってきた」。
また、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」と「アクサレディス」の最終日には渋野と同じ組で回り、「渋野さんのパッティングを見ていて、ラインの読み方が違うと思った。それがすごく勉強になりました」と気づきも。鶴岡が具体的に学んだのは左から右に曲がる“スライス”ラインだという。
「私はスライスラインは手前から(右に)切れることが多い。渋野さんはスライスだったら左に外す。左からじゃないと入らないし、手前に(右に)外すとチャンスがない。きょうも13番のバーディパットがスライスラインで、左から入れようと思ってやっていた。左から入りました」。パター巧者の渋野のプレーを目に焼き付け、しっかり自分のプレーに反映させた。
鶴岡は99年度生まれで、渋野ら98年度生まれの“黄金世代”と、古江彩佳ら2000年度生まれの“プラチナ世代”の間の“谷間世代”と呼ばれている。同い年の稲見萌寧とは「私たちの世代は人数が少ないから、お互い頑張ろう」と話している。その稲見は今季2勝を含む、ツアー通算3勝と“谷間世代”の出世頭。「稲見萌寧を目指してやっています」と鶴岡は笑う。
大会は残り2ラウンド。「あすのために」と全ホールのキャリーとランをメモしてグリーンの硬さは把握できている。しっかり準備して決勝ラウンドに備える。
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