<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇3日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6564ヤード・パー72>
「ヤマハレディース」は3日目の競技に突入。徐々に硬くなっている葛城ゴルフ倶楽部の決勝ラウンドは一筋縄ではいかない過酷な戦いだ。
そんななか最終組に入ったのは22歳の高橋彩華、21歳の鶴岡加恋、19歳の山下美夢有の3人。平均年齢約20.7歳、最年長は黄金世代の高橋という、フレッシュな面々が最後尾からティオフすることになった。
トップに立っているのはトータル9アンダーの山下。「風が強かったのですが、パッティングとアプローチがよかったのでなんとかチャンスホールで獲れてパーをしのいでいけた」とベテラン顔負けのゴルフで自身初の単独首位に立った。「あと2日間あるので、落ち着いてプレーしていけたらいい」とこちらもルーキーとは思えぬ落ち着いた言葉で決勝ラウンドを見据えた。
2打差の2位につけるのが高橋。「きのう、きょうと自分のイメージした球がけっこう打てていたので、あと2日間もきのう、きょうのような球が打てていれば可能性はある。風はそんなに怖くなかったです」と多くの選手が苦戦している葛城の風にも屈しないショットで上位につけた。「もう少し調整して明日からまた伸ばしていきたい」と伸びしろもまだあるだけに、期待も大きい。
3打差の3位タイにつける鶴岡も、「攻めるホールと守るホールをしっかり決めて行きました。マネジメントがうまくいったことがスコアにつながったと思います」と戦略勝ちといったコメントを出した。これまでの2試合で12位と11位タイ。調子は悪くない。「いい流れできている。この調子を続けて行けばトップ10行けるかなと。焦らずに地道にコツコツと行ければと思っています」と週末に向かう。
一方で最終組の1つ前には33歳の上田桃子、もう1つ前には35歳の藤田さいき、さらに1つ前には32歳の穴井詩とベテラン勢も虎視眈々とトップをうかがっている。ムービングデーに好位置に立つのは若手の勢いか、ベテランの経験か。
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