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昨年越えの成績に納得と収穫　河本結に見えた米制覇への微かな光

＜ANAインスピレーション　最終日◇4日◇ミッション・ヒルズCC（米カリフォルニア州）◇6865ヤード・パー72＞
4バーディ・1ボギーの「69」と最終日にスコアを3つ伸ばしてトータル4アンダー・28位タイでフィニッシュした河本結。目標の1つだった昨年の成績（69位タイ）を上回り「それはうれしい」としながらも、最大目標だったトップ10に入れず「なんとしても上の方に行きたくてがんばったんですけど、後半はミドルパットが決めきれなくて、ちょっと悔しく終わった」と2つの入り混じった感情を話した。
それでも成長を感じられる一日だった。「しっかり耐えることができたのでご褒美のバーディが獲れた。昨日いいゴルフをしたのにスコアを作れなかったですが、取り戻すことができました。成長・修正力を感じました」とズルズル行かなかったからこその去年の自分越え。
収穫も少なくない。同組で回り、「65」を叩き出したダニエル・カン（米国）のプレーを間近で見られたからだ。「彼女のゴルフはすごくうまくて、しっかり後半もボギーを打ちながらも伸ばしてきた。良いバーディを獲ることができれば、ダニエル選手のように乗って行けるのかなと思ったし、すごく勉強になった。ウエッジの使い方がやばいなと思うシーンもあったので、まだまだ引きだしを増やしていかないといけないと思う」。自身の成長を感じつつ、さらに目指す指針が見えたこと、そこへのアプローチが分かったことは非常に大きい。
メンタル面も参考になった。感情をむき出しにするダニエルには「外国人らしいというか…ちょっとびっくりした」としながらも、「そうやって感情を吐き出して。良いプレーをしていた。感情をコントロールというのが、怒りを爆発に変えられる。コントロールはうまくしないといけないないなと思った」と感情をスコアにつなげるやり方は学ぶべき部分が多かった。
今季アメリカ初戦となる4日間を振り返り、「評価は…難しいけど、よく頑張ったと思う」とうなずいた。「去年は予選通過のためにどうやったらいいかってゴルフしていた。今年は優勝するイメージが他の選手を見てイメージができたのが、メジャー初戦を戦っての収穫。勝つイメージができなかったのが、うっすらでも勝つ、自分が勝つというイメージが見えたので成長というか、自信というか、収穫と思いました」。アメリカで1年戦って見失っていた優勝への道筋。微かながらでも照らす光を見つけて、ハワイへと向かっていく。
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