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「記念碑みたいな優勝」戻ってきたジョーダン・スピース【舩越園子コラム】

「マスターズへの備え方はただ一つ。今週、勝つことだ」
バレロ・テキサス・オープン開幕前、ジョーダン・スピースは、そう言っていた。
そして彼は見事に勝利を収め、米ツアー通算12勝目を挙げた。2017年の全英オープン以来、3年半ぶりの復活優勝となった。
今大会初日を首位から3打差の4位タイで発進し、2日目は2打差の2位タイへ上昇、3日目は首位に並んだ。
最終日の優勝争いは好プレーで追撃をかけるチャーリー・ホフマンに16番で1打差まで詰め寄られたが、スピースは17番でバーディを奪い返してホフマンとの差を2打へ広げ、18番をパーで締め括って勝利。その様子には、優勝をがむしゃらに掴もうとするのではなく、自分のゴルフと自分の意志を貫こうとしている毅然さが溢れていた。
ナーバスだったのかと言えば、久しぶりの優勝争いゆえに緊張感は溢れていたが、スピースが早口でキャディと会話し、独り言さえ口ずさみ、せわしない動作を見せるのは昔からであり、むしろそうやって優勝争いを演じるスピースの姿を久しぶりに目にしたように感じさせられた。
「上位でのプレーを重ねるほど、その空気が心地よく感じられるようになる」
そんな自身の言葉通り、スピースは日に日に順位を上げて上位でのプレーを重ね、張り詰めた空気の中で戦う感覚を徐々に蘇らせ、最終日は「心地いい」と感じながらプレーすることができたそうだ。
「楽しいバトルだった」
開口一番、スピースは笑顔でそう語ったが、勝利から遠ざかっていた3年半の日々は「長い道のりだった。山あり谷ありだった」と振り返った。
「手に血が滲むまでボールを打ち続けたこともあったし、眠れない夜もあった。ゴルフはプレーヤーをいろんな状態にさせるスポーツだけど、大事なのは、そこには必ず流れがあり、転機があるということだ。そして、転機が訪れたら、謙虚に感謝して、その転機を生かす。今、僕には流れが向き始めている」
とはいえ、スピースは流れや転機の到来を、手をこまねいて待っていたわけでは決してない。流れや転機が訪れるまでの間、彼は気持ちを切らさず、焦らず腐らず、クラブを振り続けてきた。
2013年ジョンディア・クラシックで初優勝を挙げ、2015年マスターズ優勝を皮切りに同年全米オープンと2017年全英オープンをも制覇してメジャー3勝を含む11勝を挙げ、世界ナンバー1にも輝きながら、2017年の夏以来、実に1351日もの間、優勝からも優勝争いからも遠ざかり、不調に喘ぎながらも、彼は上を向き続けてきた。
その忍耐があったからこそ、好機を待つことができ、この日の勝利を挙げることができたのだ。
「また勝てると信じていた。優勝という位置まで自分が必ず戻れることを、僕は信じて疑わなかった」
信じる者は必ず救われる。頑張る者は必ず報われる。そのことを実証したこの復活優勝は「僕にとって、記念碑みたいな優勝だ」。
満足そうにそう言ったスピースの表情は、達成感に溢れ、すがすがしかった。
「今、僕に流れが向き始めている。ようやく少しだけ戻ってきた自信を、来週に生かしたい」
「来週」とは、スピースが過去の優勝者として臨むマスターズのこと。コロナ禍で昨年大会は無観客開催となり、オーガスタ・ナショナルは不気味なほどの静寂に包まれていたが、今年のオーガスタ・ナショナルには限定的ながらギャラリーが戻り、拍手や歓声が木霊する賑やかなマスターズの姿が戻る。
そして、長いトンネルを抜け出したスピースが「強いジョーダン・スピース」となって戻ってくる。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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