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遥かなる道のり オーガスタまでの1.8マイル【編集者たち思い出のマスターズ】

今年もゴルフの祭典がやってくる。4月8日に「マスターズ」が開幕。昨年はコロナ禍で11月に移ったが、今年は無事に4月に85回目を迎えようとしている。これまでの84の名勝負のうち、長年ゴルフ界を追ってきた編集者たちが思い出のワンシーンを振り返る。今回はALBA.Net編集部で主に国内ツアーを取材し、現在はGOLF Net TVでコンテンツ担当をするる赤澤亮丈。
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渋滞ってイヤですよね。僕はイヤです。
ALBA.Net編集部からマスターズについて思い出を語れと言われた時に、真っ先に思い出したのが渋滞でした。
そう、マスターズって渋滞してるんです。なにが?オーガスタへ続く道、ワシントンロードが。
ジョージア州の田舎町オーガスタ。マスターズの1週間だけは別の街となります。僕が初めてマスターズを取材したのは2013年でした。
宿泊したのは、マスターズ・インというなぜかパイナップルがロゴマークのホテル。通常1泊50ドル程度ながら、マスターズ期間中は200ドル近くに跳ね上がる健全経営がモットーです。このホテル、正式名称は「マスターズ・イン・オーガスタ・ワシントンロード」。避けては通れない、オーガスタへの一本道・ワシントンロードとの戦いの始まりであります。
マスターズ・インからオーガスタナショナルGCまでは1.8マイルほど。何もなければ車であれば10分もかからない道のり。道もずっと真っすぐ。どこを?そう、ワシントンロードを。
■残り1.8マイル 遥かなるオーガスタ
月曜朝、取材へといざオーガスタ。レンタカーのナビシステム、ネバーロストにも“The Masters”の文字で、気分も盛り上がります。大会から送られてきたメールをプリントアウトした地図を握りしめ、「粋なことしてくれるなぁ」と喜んだのもつかの間、駐車場から見える光景に目を疑いました。
「大和トンネル付近?」(東名高速渋滞の名所)
実はこのワシントンロード、大会期間中早朝の渋滞は日常茶飯事。いかにワシントンロードを通らずにオーガスタに入るかが、大会関係者の腕の見せ所だと言うとか言わないとかするほど渋滞の名所なのです。いや、だれか先言ってよ。
■残り1.2マイル 高速と、ダフ屋とビールと
車列に車をねじ込んで、オーガスタへのドライブの始まり。道沿いにはマスターズ・インよろしく、1泊200ドルにもなるホテルが立ち並びます。少し先に見えるカールサンダースハイウェイをくぐるまで10分。あたりはまだ薄暗い。
ガード下を抜けて少しずつ明るくなり始めると、道端に人がいるのが目立つようになります。手に持つ看板には「Need ticket」。渋滞で車列が進まないのをいいことに声をかけてきます。彼らの多くがダフ屋。盗難チケットを売っている可能性もあるので気をつけましょうね。イス出してビール飲んでるやつもいる。チケット売る気ある?
■残り0.8マイル グリーンジャケットビキニ
引き続きノロノロ進むと、右手にでましたみんな大好きフーターズ。看板には「今週はフーターズガールがグリーンジャケットビキニ着用だよ!Yeah!HAHA」ってうっせえわ。こっちは遅刻しそうなんだよ(グリーンジャケットビキニ)!
ちなみにこのフーターズは、マスターズ期間中ジョン・デーリーがトレーラーで乗り付けて自分の店を出していることでも知られている。デーリーおなじみのライオンヘッドカバーや、キャップ、Tシャツなんかが購入出来て、一緒に写真撮ることもできる。(この年はいけなかったけど、翌年リベンジした)
■残り0.5マイル ウォーター
左手に大きなショッピングモールが見えてきた。そういえば、このショッピングモールには日本食レストランとかもあった気がする。ホテルから持ってきた水のペットボトルはもう空っぽ。ノド乾きました。
そのさらに先、右手にあらわれた白い円盤のような建物。これは名物でもある給水塔。手元の地図に目を落とすと“ウォータータワー”が目印って書いてある。ああ、オーガスタまであと少し。ホント遥かなるオーガスタだ。ようやく僕のマスターズが始まる。いつの間にか、グリーンジャケットビキニのコトは忘れていた――

■残り0.2マイル アーメンコーナー
いや、着いたと思ったら最後がきつかった。“ウォータータワー”を目印にしているのはパトロンも一緒。オーガスタに入る右折車線がまったく動かない。これがホントのアーメンコーナーか(違う)。
この付近は警察車両も止まって目を光らせるなど厳戒態勢。曲がった先には開門を待つパトロンたちがたまっていて、定期的に道を渡らせている為これも渋滞の要因になる。結果、1.8マイル10分弱の道のりに要した時間は50分だった。

――1週間後、雨のサンデーアフタヌーン。グリーンジャケットに袖を通していたのは、この年からユニクロのウエアを着用し始めたアダム・スコット(オーストラリア)だった。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフを制し、オーストラリア勢初のマスターズチャンピオンとなった。
若手時代からホワイトタイガーとして注目を浴びながら、彼にとってメジャー制覇への道のりは決してスムーズではなかった。前年の「全英オープン」では上がり4連続ボギーを叩いて勝利を逃すなど、何度もビッグタイトルに手をかけながらあと一歩が届かない。そのアダムの姿を見るたびに、僕らはメジャーの怖さを思い知らされていたような気がする。
そう、メジャータイトルへ続く道のりは決してスムーズじゃない。世界中から約90人しか出られない、ゴルフの祭典「マスターズ」ともなればなおさらだ。勝利を引き寄せるパットをねじ込んで「カモンオージー!」と絶叫したアダムの姿。それがすべてを物語っている。
今年もマスターズが始まる。日本勢では松山英樹に期待がかかるが、どんな選手にとってもグリーンジャケットへの道のりは険しい。連覇を目指すダスティン・ジョンソン(米国)だって、ブライソン・デシャンボー(米国)だって、ローリー・マキロイ(北アイルランド)だって決してスムーズにはいかないはずだ。
でも、目的の場所にたどり着くにはそれが当たり前。たった1.8マイルのワシントンロードだって、スムーズに進まないんだから。(これ何の原稿でしたっけ)(文・赤澤亮丈)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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