<ロッテ選手権 初日◇14日◇カポレイGC(米ハワイ州)◇6563ヤード・パー72>
今季5試合目の出場となる畑岡奈紗は、1アンダーで初日の競技を終えた。2月の自身初戦となった「ゲインブリッジLPGA」以来となるアンダーパー発進だが、伸ばしあいにはついていけず65位タイ。それでも「最後のバーディはずっとガマンしたご褒美」と、明日につながるプレーで1日を締めくくった。
最終18番で3メートルのフックラインを沈めて、ホッと一息ついた。スタート直後の2番でバーディを先行させたが、「セカンドも悪くなかったけど、3打目がオーバーして奧のグリーン。下りのショートサイドをうまく打ったけどオーバーしてしまって、そこから3パット」という7番パー5で“素ダボ”を叩いてしまう。すると、そこから6ホールはスコアが動かず。「(7番を)ボギーでおさめていたらその後の流れも違ったかもしれない」と、停滞の時間を過ごした。
それでもなんとか14番、そして18番でバーディを奪いアンダーパーでホールアウト。「風は強くなると思うけど、ショットをもっとピンにつけて伸ばしたいと思う」と、2日目以降のさらなる奮起を誓った。
「ゲインブリッジLPGA」は52位タイ、前戦のメジャー大会「ANAインスピレーション」は67位タイだが、それ以外の2試合は予選落ちと、なかなか本調子が戻ってこない。先週のオープンウィークは調整の時間に充て、「飛距離も戻ってきて、あともう少しアイアンが寄ってくれたらいいな」という状態までは仕上げてきた。さらにハワイ特有の風対策も積んで、初日を迎えている。
そんな畑岡を奮い立たせるできごとが起こった。それが、タイミングが合った時に練習ラウンドをともにする松山英樹のマスターズ優勝だ。メジャー制覇を目標に掲げる畑岡にとって、それは大きな刺激に。「ポジティブな気持ちにさせられるというか、日本人でもできると証明してくれた。(松山が)勝ったあと練習ラウンドしていると、なぜか私が『コングラッチュレーション』と声をかけられた。すごいことだなと思いました」。米国を主戦場とする日本人選手として、その偉大さを体感する日々を送っている。
「練習場ではいいボールが打てているので、試合でやるだけ。ちょっとネガティブなイメージがつきすぎた。でも、まだ4月ですから」。6月には今季2試合目のメジャー「全米女子オープン」、そして続いて「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」も控えている。ハワイの風のような強い上昇気流に、ここから乗っていきたい。
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