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「チャンスが来たら必ずつかむ」　中島啓太が“アマチュア”時代にかける可能性

＜東建ホームメイトカップ 初日◇15日◇東建多度カントリークラブ・名古屋（三重県）◇7081ヤード・パー71＞
「あと何回、ツアーに出られるだろう」。大学3年の春を迎えた中島啓太。アマチュアのうちにあと何度チャンスをつかめるかのカウントダウンは、自身の中ではすでに始まっている。
2019年からのツアー出場5試合で、予選落ちはゼロ。昨年は「日本オープン」から3試合連続で出場し上位入り。今年も初戦から出場を決め、首位と3打差の9位タイスタートを切った。
「（調子は）いいとは言い切れないですが、悪くない。マネジメント的にはよかったと思います」と、5バーディ・2ボギーの3アンダー。今週も4日間通しての活躍が期待できそうだが、頭にあるのは予選通過でも上位争いでもない。
在学中にアマチュア優勝を決めた金谷拓実の存在は大きく、「なんとしても、勝ちたい」という思いはますます強まった。大学卒業後のプランを聞かれても、「今はそこは考えずに、目先の目標に集中して、そこから行ける道に進むだけだと思っています」と語る。
すでに今年は「中日クラウンズ」、「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」の出場も予定。コロナ禍で賞金ランキング上位の海外勢の一部が不在ということも、アマチュア選手らにとっては追い風となり得る。アマチュアのうちに、あと何度トーナメントに出られるか。男子ツアーの場合は、アマチュア選手が出場できる試合数に制限はないため、活躍次第でいくらでもチャンスは広がる。
「アマチュアでもチャンスがあれば勝てるというのを金谷さんが証明してくれた。チャンスを待って、チャンスが来たら必ずつかむ」。プロ入り後にどんな選択肢が用意されているのか、その可能性はここからいくらでも切り開ける。（文・谷口愛純）
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