<KKT杯バンテリンレディス 初日◇16日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6501ヤード・パー72>
初日に5アンダーまで伸ばして首位タイ発進を決めた山下未夢有は、同級生かつ同期で米女子ツアー「ロッテ選手権」で2日目を終えて首位に立った笹生優花について「いいライバルです」と語った。
ともに2019年のプロテストに合格。この年が受験年齢引き下げ初年度で、同級生で合格したのは西郷真央を加えた3人のみ。当時、山下は大阪桐蔭高在学中で“女子高生プロ”と話題を呼んだ。
そのころから笹生とも親しくなった。「アマチュアのときは接点がなかったのですが、同期になって近づいた」。新人セミナーや練習ラウンドをともに行うようになり交流を深めていった。
友人でもありライバルでもある。「連絡も取り合っていますし、応援もしている」。彼女が米国で活躍する姿を見れば、「私も日本で頑張っていかないと、と思います」といい刺激をもらっている。
ただしプレーは対照的。山下に言わせれば、笹生は飛距離もあり「魅せるゴルフができる選手」。一方で自分は「飛距離がそこまで出るほうではないですが、ボギーを打たずパー5でスコアを徐々に伸ばしていく」とコツコツ型だと分析している。
そんな二人の気持ちが呼応するかのように、ともにリーダーボードの頂点に立っている。当然狙うはアベック優勝。そのためにまずは2日目が重要になる。「雨の予報ですが落ち着いてマネジメントをしたい。ノーボギーを目指して少しでも上に」。持ち味のゴルフで日本ツアーでのトップを守る。(文・秋田義和)
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