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笹生優花が“世界一”の技術を見て感じたこと 「一日一日勉強になったほうが意味がある」

<ロッテ選手権 3日目◇16日◇カポレイGC(米ハワイ州)◇6563ヤード・パー72>
単独トップからムービングデーのラウンドをスタートした笹生優花は、苦しみながらもスコアを1つ伸ばしトータル17アンダー・3位でホールアウトした。単独トップのリディア・コ(ニュージーランド)との差は4打。しっかりと優勝圏内に踏みとどまった。
連日の「64」をたたき出した前日までのプレーが、前半、影を潜めた。1番パー5で3パットのボギーを叩くと、そこからバーディとボギーが入り混じる。9ホールで3バーディ・4ボギー。「ショットは悪くなかったけど、結果的にいい方向に行ってなかった」と、スタート時から1つ落とした状態でハーフターンを迎えた。
しかし10番から4ホール連続でパーをセーブし、ここで呼吸を整えた。14番パー5では、グリーン手前フェアウェイからの3打目を60センチにつけバーディ。さらに17番パー5では、残り180ヤードのセカンドショットを、7番アイアンでピン左6メートルにつける。米国でも引けを取らない持ち前のパワーで2オンに成功し、2パットのバーディを奪った。
3日目は、メジャー2勝を含む米15勝を誇り、笹生が目標に掲げる“世界1位”にかつて君臨したコとのツーサムとなった。「スイカをもらった。リディアさんはすごく優しい」と人柄もそうだが、やはりそのプレーにグッと心をつかまれた。
長いバンカーショットや、ラフからでもきっちりと止めるショットなど、技術を随所で発揮。これを見た笹生は、「そういう風に打てるから世界一になっている。どこからでも寄せられる技術を持っている選手。どうやって打っているのか、どういうマインドでショットに入っているのかをテレビでなく近くで見ることができて勉強になった」と、この1日を楽しんだ。
自分に替わって、コがトップに立った。明日はこういった選手たちとの、ハイレベルな優勝争いに自らも身を置くことになる。もちろん優勝は射程圏内だが、それをプレッシャーにはしない。「自分のゴルフをして、楽しんで、いろいろ学べるように。1週間をムダにしたくない」。こんな気持ちを念頭にプレーを続けていく。
「結果が出たらすごくうれしいけど、一日一日勉強になったほうが意味がある」。これから続く長いゴルフ人生の“糧”になるものを、明日の18ホールでも見つけ、さらに最後にカップを手にしていたら…、これ以上のことはない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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