<フジサンケイレディス 2日目◇24日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6439ヤード・パー71>
2018年に幡野夏生が800万円をゲットした17番ホールで今年もドラマが生まれた。ペ・ソンウ(韓国)がホールインワンを達成し、キャリーオーバーぶんも含めて600万円の賞金をゲットした。
ここ17番パー3は172ヤードと女子にしては長いだけでなく、海をバックにティからグリーンを望むと、砲台グリーンの面はまったく見えない。グリーン手前は急斜面で、ショートしようものなら、5メートル級の打ち上げのアプローチが残る難しいホールだ。
そんななか、ソンウは持ち球のドローで左ピンを狙っていくとグリーン手前に着弾して転がる球はカップへ一直線。そのまま収まり、見事ホールインワンに。同組の鈴木愛、吉田優利とハイタッチして喜びを分かち合った。
「予選通過をしたくて、まずはグリーンに乗せようという気持ちで打ったんですけど、それが結果的に入ってくれたので良かったです。打った感覚的にはピンにすごく近づいたと思っていましたが、ギャラリーの方が『お、お?』と声を出していて、そこから歓声が変わっていって“え?入ったの?”という感じでした。(歓声は)スタジアムみたいな感じでした」(ソンウ)
また、日本のゴルフファンを気遣う発言も。「コロナ禍で皆様大変だと思いますが、このようなショットで皆様に元気を与えることができれば嬉しいです」とも話した。この1打で600万円を獲得。気になる使い道は「日本での家の家具を買いたいですね。テレビと冷蔵庫ですね」と思わず白い歯をこぼした。
「韓国では“ホールインワンを1回すると3年間大きい運が入ってくる”と言われているので、これからの大会で何回優勝できるか楽しみです(笑)」とソンウ。その言葉通り(?)、さっそくこの一打でカットラインに滑り込み予選通過を果たした。これでダイキンオーキッドレディスに続き2度目の達成。これからどんな“運”がやってくるのだろうか。
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