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渋野日向子は回避できる!?　米女子ツアー、今年のQシリーズはアラバマ州へ

米LPGAツアーは5日、来季の出場権をかけて戦う今年のQシリーズ（最終予選会）を12月2〜12日、アラバマ州の「ザ・ロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル」（ザ・RTJゴルフトレイル）で開催すると発表した。
最終予選会にあたるQシリーズは、2週（各週4ラウンド）に渡り144名が計8ラウンド、72ホールを2度のストロークプレーで戦うもので、賞金総額15万ドル（約1650万円）がかけられ、翌季の出場権を得る戦い。
「今後2年間、ザ・RTJゴルフトレイルでQシリーズを開催できることはとても素晴らしい」とチーフツアー・オペレーションのヘザー・デイリー・ドノフリオ氏。
ザ・RTJゴルフトレイルは1980年代、設計家のロバート・トレント・ジョーンズのデザインでアラバマ州全体に11のコースが造られた一大リゾート。Qシリーズは1週目の12月2〜5日をモービルのマグノリア・グローブ（クロッシングズおよびフォールズコース）で、2週目の12月9〜12日はドーサンのハイランド・オークス（ハイランドとマーシュウッドコース）で開催される。
ザ・RTJゴルフトレイルはツアーとの関係も深く、98〜07年のあいだにPGAツアー、PGAツアー・チャンピオンズも開催。LPGAツアーは、「LPGAツアー・オブ・チャンピオンズ」をマグノリアグローブ（99〜07年）、グランドナショナル（98年）に開催、また「ヨコハマタイヤLPGAクラシック」は07〜16年までキャピタルヒルズで開催された。
今季ノンメンバーとしてLPGAツアーを戦う渋野日向子は、本来昨年にこのQシリーズを受験しツアーにメンバーとして参戦を目指したが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった。
現在の渋野は19年の「全英AIG女子オープン」の覇者として出場権を得ているメジャー大会に加え推薦出場でツアーを転戦中。来季の出場権を得るにはツアー勝利、もしくは出場した大会（推薦の場合は予選カットのあるもの）で得たポイントで、メンバーの40位以内相当を獲得すればQシリーズを回避して来季の出場権を得ることができる。
「できれば行きたくないですよね…笑」と今季は毎試合のポイントを重視し戦っている渋野。Qシリーズは過去2度開催されており、山口すず夏が18年に36位、19年は16位で出場権を獲得。河本結は19年に9位で合格を果たした。（文・武川玲子=米国在住）

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