<AT&Tバイロン・ネルソン 事前情報◇11日◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7468ヤード・パー72>
メジャーチャンピオンとして、松山英樹がツアーに戻ってくる。4月11日の「マスターズ」制覇からちょうど1カ月。現地時間13日(木)に開幕する「AT&Tバイロン・ネルソン」を前に、久しぶりに公の場に姿を見せた。
現地でも松山の注目度は高く、火曜日には公式会見に出席。米国記者からもいまの心境やこの1カ月のことについて聞かれた。
米国に戻ったのは先週の木曜日。会場には月曜日に入り、アウトの9ホールをすでに回った。マスターズ翌日に日本に帰国。その後2週間の隔離期間があったため、十分な調整ができたとはいえない中でも、「とてもいい感触で回れるんじゃないかというイメージはあります」と笑顔で話した。
「何もしていません。ホテルでテレビを見て、寝て、ご飯食べて、そういう生活しかしていませんでした」。隔離期間中は当然ながら練習もできない状況。「帰ってすぐは、まだ僕のニュースとかがやっていて、それを見ているのが不思議な感じでした。恥ずかしいというか、くすぐったい感じ」と、自身のフィーバーぶりを振り返った。
その後は「両親に会いに行ったり、こどもと会ったりしているなかで、徐々に実感が湧いてきた。両親にはグリーンジャケットを着てもらいましたし、自分の知っている人にも見せに行きました」と、うれしい優勝報告もマスターズ覇者だからこそできたものだ。
ゴルフなしの1カ月という期間を過ごし、不安がないわけではないが、メジャーを制した自信が気持ちを落ち着かせることになる。「マスターズで勝ったということで気持ちに少し余裕がある感じはするので、そこは大事にしながら、今までどおり頑張っていきたいなと思います」と今週、そして次週の「全米プロゴルフ選手権」に向け、気持ちも調子もここから上げていく構えだ。
「勝てなかった自分がいたなかで、次に勝てたのがマスターズだったというのがすごくホッとしている。これからもっとツアーでもメジャーでも勝ちたいと思っています」。2017年8月以来の勝利がマスターズとなったことが、さらなる勝利への欲望を高めている。
アジア人初のマスターズチャンピオンとして久しぶりに戻ったツアー会場では、「ほぼほぼ全員から声をかけられるので、本当にうれしいと思います」と、注目は高まるばかり。火曜日は悪天候のためプレーはできなかったが、水曜日のプロアマを経て、メジャーチャンピオンとしてのティオフを迎える。
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