<AT&Tバイロン・ネルソン 最終日◇16日◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7468ヤード・パー72>
先週の11位タイに続き今週も13位タイと調子を上げている小平智。悪天候のなかで行われた最終日のラウンドを8バーディ・3ボギーの「67」にまとめ、「4日間を通していいゴルフだったと思います」と納得の表情だ。
上位を追った最終日は、前半からバーディラッシュ。フロントナインで5バーディ。風雨が強まった後半は3バーディ・3ボギーと伸ばせない展開にも、崩れることなく終わった1日で自信を深めることになった。
今週は大会前にニューパターを投入。飛距離こそ出ないなかで、グリーン上でのパフォーマンスには「いいパットが最後も含めて今週はずっと入っていた」と、手ごたえをつかむことができた。
2018年の優勝で得たシードも今季が最後の年。来季の出場権を目指す小平にとって、この2週間は大きかった。フェデックスカップ・ポイントランキングでは180位→160位、そしてこれで151位に浮上。125位以内に入れば、シード維持に加え、シーズン終盤戦のプレーオフシリーズ進出も果たす。
「本当にそこはずっと意識してやっている部分なので。これからちょっと休養になりますけど、リフレッシュして、また練習とトレーニングをして、これよりもいい成績を残せるように。あとは終盤戦を頑張っていきたいです」
次戦の「全米プロゴルフ選手権」は出場資格なし。そしてその翌週以降の「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」、「ザ・メモリアルトーナメント」も出場予定はない。「メモリアルは(出場権が)下りてくるかこないか」という状況で、シード死守に向けては試合数も限られてくるが、いまの小平には勢いがある。
松山英樹の「マスターズ」優勝、そして今大会優勝した日本ツアー出身のイ・キョンフン(韓国)の躍進。米ツアー1勝の小平が、アジア勢の勢いをさらに加速させる構えだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>