<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇18日◇キアワ・アイランド・ゴルフリゾート オーシャンコース(サウスカロライナ州)◇7876ヤード・パー72>
日本人として初制覇した4月の「マスターズ」に続くメジャー大会に松山英樹が挑む。現地時間18日には大会の公式会見に臨み、今週の意気込みだけではなく、改めてグリーンジャケット獲得後の生活や心境についての質問も投げられた。
先週の「AT&Tバイロン・ネルソン」で約1カ月ぶりとなる実戦復帰を果たしたが、まだまだ現地でもその注目度は高い。日本帰国後の話や、隔離期間中の生活への興味も相変わらずで、「(グリーンジャケットを)着たのは2、3回。着ていなくても、眺めているだけでいい気分。今は自宅にあります」などの話も“おさらい”した。
そのなかではこんな話も。『マスターズを制覇して人気面でよかったこと、困ったことは?』という質問が出ると、「すごくうれしいことはたくさんある。ギャラリーにも今まで以上にたくさん名前呼んでもらった。マスターズチャンピオンと呼ばれるのはうれしい」と喜びを語る一方、「ホテルの前でファンがサインを待っているのはうれしくないなと思います」という事態には苦笑い。やはりこれまで通りとはいかない生活を送っているようだ。
そんな注目のなか、メジャー連勝がかかる全米プロが始まる。「まだ状態は上がってないけど、少しずつよくなっている。期待したい」と、100%とは言えないものの調整も順調に進んでいる様子。強い風が吹くなか行った練習ラウンドで、コースに対して「バックナインは風向きによって難易度が変わる」という印象も抱いた。
それでも「行ってはいけない場所は分かりやすい。それはティショットだけでなくセカンドショットにもあてはまるので、どこならば外しても大丈夫かを考えれば、この風のなかでもいいプレーができる」という自信も示す。大会までの残り1日で、さらにホール状況を確認し対策を練っていく。
今年の舞台、キアワ・アイランドGL オーシャンCの総距離は、メジャー史上最長となる7876ヤードに設定されている。これについて聞かれると、「15番からの長さは、今まで回ってきたなかでも記憶にない」とやはり驚きの言葉も出てくる。それでも、「短い番手で打てる場所もある。フォロー(が吹いている場所)や、短いホールでどれだけスコアを伸ばせるか」と“攻略法”もイメージできている。
過去8度出場で、予選落ちもなく、2016年4位、17年5位とトップ5にも2回入っている全米プロが間もなく始まる。予選ラウンドでは、ディフェンディングチャンピオンのコリン・モリカワ(米国)と、昨年の全米オープン覇者のブライソン・デシャンボー(米国)との注目組に入ることも決定した。マスターズ王者が、このメンバーとモンスターコースでどんなプレーを見せてくれるかが楽しみだ。
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