<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇19日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇7298ヤード・パー72>
昨年はコロナ禍でツアー開幕の目途が立っていなかった7月に、2日間のツアー外競技「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」として行われた今大会。2日間ボギーなしでトータル14アンダー優勝した関藤直熙(せきとう・なおき)が、10カ月ぶりに取手国際GCに戻ってきた。
昨年はプロだけの試合となったが、今年は本来のフォーマット、プロとアマが同じ組で回るプロアマ形式で競技が行われる。もう1つ異なるのは、予選2日間は東コースと西コースが使われること。昨年は2日間で東コースを2度回る形だったが、今年は予選ラウンドでは東コースと西コースを1度ずつ回り、決勝ラウンドでは東コースを2度回る。
昨年の優勝をきっかけに一気に知名度を上げた23歳の関藤だが、今年に入って出場した4試合すべてで予選落ち。60台のラウンドは1度だけと不調が続いている。「ティショットが曲がって、セカンドが乗らない。アプローチも寄らず、パターが入らない。何かが特別悪いわけではなく全体的に良くない」と苦しい状態が続く。
ただ、「好きなコースですし、ここに来ると良いイメージはある。今年はここまでずっと良くないけど、この(練習ラウンドで回った)2日間でちょっとイメージは良くなって来たかなと思います」と、好相性のコースを回り、復調の気配を感じている。
予選ラウンドのカギになるのは、ベントグリーンの東コースと、コーライグリーンの西コースにうまく対応することだ。コーライはベントに比べて芝目が強いので、ラインの読み方や、スピード感が変わってくる。段を越える上りで芝が逆目のときには、かなり思い切って打たないとカップには届かない。しかも、国内男子ツアーでは「Sansan KBCオーガスタ」が行われる芥屋ゴルフ倶楽部が唯一のコーライグリーンで、ほかの試合はすべてベントグリーンなのだ。
「グリーンはきれいなんですけど、上りの逆目は全然進まないですし、横から打つと想像以上に切れたりする。そこは読みと思い切りも必要。でも僕はコーライグリーンに苦手意識はまったくないです。家から一番近い、初めてゴルフに行った河川敷のゴルフ場もコーライだし、ぼくはずっとアジアに行っていたので、コーライみたいなグリーンでずっとプレーしていた。むしろコーライのほうが入っている気がします」
関藤は19年にはアジアンツアー下部のADTツアーに参戦。3勝を挙げて賞金王に輝いている。アジアではもっと癖の強いグリーンを相手に戦い抜いてきた。
ゴルフの調子が上がらないなかで、ひとまず予選通過が目標となる。「僕自身は連覇という気持ちではなかったんですが、ここに来るといろんな方が『ディベンディングチャンピオンだね』と言ってくださることが多くて、そういう気持ちも芽生えてきましたね。まずは最初の2日間をしっかりプレーして、週末に優勝を狙っていけるように頑張りたいです」と意気込みを語る。
関藤の初日は東コースで8時52分にティオフを迎える。「よく知っている東コースからスタートできるので、良い流れを作って(西コースでの)2日目につなげていきたいと思います」。昨年、飛躍を遂げた思い出の大会で、関藤がどんなプレーをするのか注目したい。
なお、大会初日の様子は、7時15分から『GOLF Net TV』もしくは『You tube』でライブ配信される。
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