<全米プロゴルフ選手権 初日◇20日◇キアワ・アイランド・ゴルフリゾート オーシャンコース(サウスカロライナ州)◇7876ヤード・パー72>
4月のマスターズを優勝、メジャー連勝へ期待のかかる松山英樹は、3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「73」でラウンド。「思ったより悪いスコアにならなくてよかった」と1オーバーの41位タイにつけた。
インから出た松山は、11番パー5でピンまで11メートルの3打目でカップをかすめるナイスアプローチで寄せてバーディを先行させたが、直後の12番、そして18番でスコアを落とす。折り返しての2番で獲り返したが、直後の3番でダブルボギー。それでも7番パー5で約26ヤードのアプローチを寄せてバーディを奪取。「良いところが逆にないっていうのがちょっと苦しい」としながらも首位と6打差と大きく離されずに最初の18ホールを終えた。
「パター以外全部がやばかったんですけど、まあスタートでフェアウェイにいったので、打っているのがひどくならなかったなって感じ」とまだまだ状態が上がっているとは言えない状況でも耐えた。「3パット2回とアプローチミスが1か所、2か所あったので、そこがもったいなかった」。逆に言えばそれが出てのこのスコアとも言える。
気持ちの面は上がってきた。「疲れは全然ないです。ゴルフがうまくいかないことに対して、また、マスターズの前の状態のような気持ち、もう少しゴルフを良くしたいという風になってきている」。マスターズ後に一度落ち着いていた、本来の負けん気がまた湧き上がってきた。
一方でメジャーチャンプとして迎える初めてのメジャーに対してこれまでと違う感情も。「今までは勝ったことがなかったんでそこに対してすごい気持ちが入りすぎていた部分があると思うんですけど、きょうは落ち着いてできました」と冷静さも出ているのも好材料。
「離されることなく終われたので、あしたしっかり伸ばして、少しでも差が縮まればいい。きょう回ったイメージをしっかり大事にしながら、打っていくところはだいぶ決まってくると思うので、しっかり頭に入れながら練習したい」。らしさを取り戻した松山。この気持ちに状態がついてくれば、ここからさらに上がっていける。
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