<ピュアシルク選手権 3日目◇22日◇キングスミル・リゾート リバーC(バージニア州)◇6588ヤード・パー71>
渋野日向子が1イーグル・7バーディ・2ボギーの「64」で回り、トータル4アンダーまでジャンプアップ。「昨日までの自分とは全然違って、自分でもよくわかんないなと思ってやっていました」と、予選通過者の中ではいちばん下位の68位タイから一気に巻き返し、首位とは6打差ながら16位タイの好位置で最終日に向かう。
この日は第1組目のスタート。1番ではピンに当たる不運もあってボギーとなったが、3番から渋野劇場が始まった。パー5の3打目をピン上2メートルにつけバーディを奪うと、4番では1メートル強につけ連続バーディ。7番パー5では3打目を3メートルと残したがこれを沈めると8番でも2メートル、9番でも2.5メートルを沈め3連続バーディで折り返した。
12番でも2メートルを決めてバーディ、13番ではボギーを喫したが、15番のパー5では3打目をねじ込みイーグル奪取。距離が260ヤードに設定された18番ではドライバーを握り1オンに成功。楽々バーディを奪い、米ツアーでのベストスコアをマークして、一気にリーダーボードを駆け上がった。
「スタートホールのパーパットが決められなかったのはすごい悔しかったんですけど、そのあと流れを変えて、しっかりパー5で獲ることができたので、本当によかったなと思います」。3つあるパー5で4つスコアを伸ばした渋野。アプローチが機能したことが好スコアにつながった。
大会前には課題として挙げていた硬いグリーンに対するアイアンショットも、この日はピンに絡めた。前日までとはうってかわってピンに寄せる好ショットを連発したが、朝一番のスタートで、水がまかれたグリーンが軟らかくなったことも奏功した形だ。
「今日はショットがいいときと悪いときの差が激しかったなと思ったんですけど、それでもその微妙なバーディパットがいっぱい入ってくれたのでよかったです」と、好コンディションを味方につけ、入れごろ外しごろの距離も決めきっての快進撃だった。
最終18番の1オン狙いも「行くしかないと思ったんで、とりあえずきょう頑張ったから池でもいいかなと思った」と、左に池が絡む決して易しくないなかでも攻めの姿勢を崩さずにバーディ。「3日目にぜんぶ出し切ってしまった(笑)」とおどけたが、最終ラウンドに向けては好材料ばかりだ。
「右ピンに対してのショットがすごく悪いなという印象があったので、それを直して、あしたも頑張りたいと思います」と唯一の課題は明確。首位との差は開いているが、最終日も再爆発を目指し、上位で大会を終える構えだ。
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