<全米オープン 3日目◇19日◇トリーパインズGCサウスC(米カリフォルニア州)◇7652ヤード・パー71>
海外メジャーの「全米オープン」はムービングデーを終えて、アンダーパーが13人。トータル5アンダーの首位に3人が立つ展開だが、ここからドラマが生まれる最終日が始まる。
3日目にスコアを伸ばして2打差の4位タイにつけたのは歴代覇者のローリー・マキロイ(北アイルランド)とブライソン・デシャンボー(米国)。さらに1打差にジョン・ラーム(スペイン)、さらに1打差にダスティン・ジョンソン、コリン・モリカワ(ともに米国)と、実力者がひしめく展開。いったどんな結末が待つのか。
そんななか、日本勢2人は3日目にスコアを落とすことになったが、海外メジャーをはじめて配信する「DAZN(ダ・ゾーン)」で解説を務めるジャパンゴルフツアー選手会長の時松隆光はどう見たか。
「3日目は、ピンポジションが難しく見えました。手前、奥、左右とかなり振られていたので、狙い所が絞られるのがポイントになったと思います」と、攻めにも頭を使う要素が盛り込まれていたという。
後半の13番、18番の両パー5は、ともに2オン可能だったが、ともにピンは一番手前。奥につけても下りの長いイーグルパットが残る。バーディは計算できてもイーグルは難しい状況。ところが「メジャーで上に行くにはビッグプレーが必要で、マッケンジー・ヒューズ選手は13番、ルイ・ウーストハウゼン選手は18番でそれぞれ奥からの長いイーグルパットを決めました。首位になるには、そういうものが出るかどうかという面があります」と分析する。
決勝ラウンドに進んだ日本勢の2人はやや苦戦を強いられた。2つ落としてトータル3オーバーに後退した星野陸也については、ノーチャンスではないと思います」と、まだまだビッグスコア次第では上位も可能。「トップ10もまだ可能性はありますので、粘り強くいってほしいですね」。松山英樹は波に乗れない中でトータル6オーバーまで落としたが、最後はメジャーチャンピオンとしての意地を見せてバーディ締め。最終日につながるゴルフを見せた。少しでも上の順位を目指し、このあと午後11時36分にティオフする。
「マキロイ選手、ジョンソン選手もいい位置で、『やっぱり来たか』という感じで、上にとっては怖い存在ですね」。世界一過酷な戦いを制するのはいったい?
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