<JLPGA最終プロテスト 最終日◇25日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6337ヤード・パー72>
延期となっていた2020年度のJLPGA最終プロテストが終わった。今年は22人が合格を果たしたが、2000年度生まれのプラチナ世代が8人を占めた。
19年11月のプロテストでは西村優菜、安田祐香、吉田優利、澁澤莉絵留の同世代4人が一発合格を果たしたが、涙を飲んだ有力選手も多かった。そんな悔しい思いをした選手たちが後藤未有、小倉彩愛、上野菜々子らだった。
後藤はその19年度最終で一打足りずに不合格。小倉は9打、上野は5打及ばずに敗退。昨年はコロナ禍のために延期。リベンジを果たすチャンスを1年半待つことになったが、ようやくプロゴルファーの称号を手にした。
3日目に「75」を叩いたが、それ以外は60台を並べ6位。まずは正会員としての地位を確保し笑顔を見せた。「宮里藍さんに憧れてゴルフをはじめたので、私も小さな子に夢を与えられ、憧れとなるような選手になりたい」と、今後の活躍を誓った。
小倉は初日、2日目で伸ばしあぐねたが、3日目の「67」で浮上。最終日も「71」にまとめ、トータル7アンダーの9位タイで4日間を終えた。「まずはレギュラーツアーに出て、上位で戦えるように、技術やフィジカルを上げていきたい」と、すでに今後を見据えている。
18年の「大王製紙エリエールレディス」で優勝争いを演じ、19年は日本予選会を勝ち上がり「全米女子オープン」にも出場していた注目の上野。3日目、最終日とスコアを落としたが、2日目までの貯金が生きて合格。「全米女子オープンで勝ちたい」と、大きな夢に向かっての第一歩を踏み出した。
このほかにも阿部未悠、奥山友梨、橋添穂、浜崎未来、松本珠利が2000年度生まれ。すでに活躍を続ける古江、西村らとともにツアーの一大勢力となり、女子ゴルフ界を引っ張っていく存在になりそうだ。
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