<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇27日◇アトランタ・アスレチックC(米ジョージア州)◇6740ヤード・パー72>
渋野日向子が、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」を終えて今後は日本ツアーを戦いながら来年の米ツアー出場を目指すことを明かした。
4月の「ANAインスピレーション」から約3カ月、米ツアーに専念して戦ってきた。だが、シード権はなく、19年全英優勝で出場権のあるメジャー以外は主催者推薦をもらえた試合しか出られない。そんな状況がきつかった。
「いま自分がやっていることを練習でずっとやっていくのも必要なことだと思うんですけど、やっぱり試合で結果を残していかないと。どうしても何週間、何カ月も2、3試合しか出られないのはすごくデメリットなのかなと思う」と、試合の少なさに難しさを感じていた。
そのため、米ツアーに一区切りを打つ決断をした。これで一度帰国して、フランスで行われる次の海外女子メジャー「エビアン・チャンピオンシップ」(7月22日〜25日、エビアン・リゾートGC)には出場せず、ひとまず「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」(7月16日〜18日、イーグルポイントゴルフクラブ)から日本で3試合に出場する。
その後、一度渡英して歴代覇者として「AIG女子オープン」(全英)に参戦。それ以降は、日本で戦いながら米ツアー予選会(Qスクール)を目指すことを明かした。渋野は8月9日時点での世界ランキングが75位以下であることがほぼ確実であるため、12月に行われるQシリーズ(ファイナル)からの出場となる。
Qシリーズは12月2日〜5日と12月9日〜12日までの計8日、144ホールによって争われる。最初の4日間で予選カットが行われ、45位までの選手に来年の米ツアー出場権が付与されるタフな戦いとなる。「まぁ地獄だと思うんですけど、そこに向けていろいろ準備して行けたらいいかなと思う」とシブコ節を交えつつ見据える。
この3カ月でさらに強くなった米ツアーへの思い。「もう試合に出た過ぎてしょうがない。本当に足りないものばかりですし、やっぱりこっちでたくさん練習したり、試合を重ねていかないと、ここで戦うことは無理だと思うので、早くこっちで1年間通して戦える選手になりたい」と、母国で腕を磨きもう一度戻ることを誓った。
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