<資生堂 レディスオープン 事前情報◇29日◇戸塚CC(神奈川県)◇6570ヤード・パー72>
28日付の世界ランキングを基に計算されるオリンピックランキングで日本勢として二番目に入り東京五輪(8月4日〜7日・霞ヶ関カンツリー倶楽部)への出場権を手にした稲見萌寧が、「資生堂 レディスオープン」の試合前会見に応じ、心境を話した。
畑岡奈紗は確定、もう1枠を稲見、古江彩佳、渋野日向子の3人で争っていた代表の座。決定前最後の戦いとなる「アース・モンダミンカップ」で稲見はまさかの2021年初の予選落ち。同大会に出場していた古江、海外女子メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出ていた渋野の結果を待つかたちとなったが、逆転されることなく代表の座を射止めた。
争いが佳境となっても常に「気にしていない」と言い続けていた稲見。実際に決まった気持ちは「めちゃくちゃうれしい。自分のゴルフ人生だけでは収まらない。人生の記憶に残る名誉なことの一つ。夢の舞台で、誰でも出られるわけではない。オリンピック選手というだけですごいことですから」というものだった。
「めちゃくちゃ出たかった試合だからこそ、目の前の試合に集中するために先週までは“意識していない”と言い聞かせていた。実は気にしていました(笑)。出たい気持ちを抑えて言霊を信じてやっていた。本音を言えてうれしい」
目標の順位はないが、「ベストを尽くして少しでも上に行きたい」と意欲を見せる。普段のトーナメントは個人競技の側面が強いが日の丸を背負う戦い。「プレッシャーはある」としつつも「今は楽しみのほうが大きいですね」とワクワクの気持ちだ。
“ベストを尽くす”ためにも重要となるのが五輪までの3試合。すでに休む間もなく今週の戦いに向けて、この日はインコース9ホールをラウンド。「練習ラウンドは基本調子よくないのでいつも通りという感じです」としつつも、練習ラウンド後には横浜にいるコーチのもとへ。いつもと違いコーチが近くにいることで、「安心感はありますね」と今週は調整しやすい環境にある。
前回の19年大会はリランキングで出場権を獲得した最初の試合だった今大会。「今回は先週予選落ちをしたので、また一からリスタートと思って頑張りたい。予選落ちは切り替えられています」と今回も先週で一区切り。代表争いも終わり、ここからさらに集中していく。
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