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プロテスト3日後に授業 女子大生プロになった岩井姉妹を直撃

■キャンパスライフとプロライフ
18歳の双子の姉妹、岩井明愛(あきえ)と千怜(ちさと)は、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストを見事突破した人生の節目の日からわずか3日後には、フツウの女子大生の顔に戻り、武蔵丘短期大学(埼玉県)のキャンパスで授業を受けていた。
埼玉栄高校を卒業した姉妹は、今年4月に同大学にスポーツ特待生として入学。2人とも「健康スポーツ」を専攻し、大学生活とゴルフを両立させながら超難関のプロテスト合格を目指す多忙な日々を送ってきた。
そして姉妹は、晴れてプロゴルファーとなった今も、これからも、やっぱり「文武両道」を続けていく心づもりだ。
姉の明愛が「キャンパスに来ることができるのは月に数回しかないけど、それでも楽しい」と言えば、妹の千怜も「対面の授業がうれしい。動画を見て意見や感想を書き入れる宿題や小テストもちゃんとやっています」と楽しそうに話す。
最終プロテストでは明愛は3位、千怜は9位タイという見事な順位で合格を果たし、プロゴルファーとしての前途は洋々だ。それでも姉妹は、大学でしっかり学び、きちんと卒業することを望んでいる。
明愛は「プロゴルファー人生を終えた後のセカンドキャリアのためにも、今の自分自身のためにも、自分の体のことや栄養のこと、トレーニングとかを勉強したい」。
千怜は「私はセカンドキャリアとかはあんまり考えてなくて、プロアスリートとしてやっていくためには自分の体を自分で管理するのは基本だと思うので、そういうことを学びたいです」。
2人とも大学生活を楽しみつつ、そこで得た学びを自分の肉体管理やコンディショニングに生かし、自分のゴルフの武器、さらには将来への財産にしようとしている。
「大学に入って良かったです」
姉妹は笑顔でうなずいた。
■目指すは、ショートカットの道
そんな2人のこれからの転戦スタイルやチーム体制、試合出場のスケジュールは、どうなっていくのだろうか。
アマチュア時代の試合では父親・雄士さんや弟・光太さんがバッグを担ぐことが多かったが、プロとして転戦するこれからは、プロのキャディが必要となる。
「しばらくは、試合のたびに(開催コースの)ハウスキャディにお願いするしかないですかねえ」(明愛)
試合に帯同するスイングコーチは、「全然考えてない。今まで通りです」(千怜)
姉妹は幼少期から埼玉県毛呂山町にあるリンクスゴルフクラブという練習場の永井哲二プロからスイング指導を受けており、これからもオフを利用して、永井プロにチェックを仰ぐつもりだという。
専属トレーナーは付けずとも、前述した通り、2人とも自身が大学で得る学びを自身で生かすことができる。さらに言えば、トレーニングや栄養管理に関する知識や手法、プロフェッショナルなサービスは、大学から絶大な協力が得られるため、心配はない。
となると、やっぱり気になるのは、これからの試合出場スケジュールだ。
プロテストに合格した新人プロたちの今後の日程の基本形は、10月7日から沖縄で開幕するステップ・アップ・ツアーの「かねひで美やらびオープン」を皮切りに今年残りと来年で通算14試合に出場し、賞金ランキング上位2位までに食い込んで翌年のレギュラーツアーシードを獲得するという道だ。
しかし、姉妹が目指しているのは、その「基本形」ではなく、むしろステップ・アップ・ツアーに出ることなく、来季出場権を得るというショートカットの道だ。
「プロテストに受かったので、今年、レギュラーツアーに推薦で4試合まで出られます。そこで賞金シードを取って、来季の出場権を獲得しなきゃいけない」(明愛)
もちろん、そこで優勝することも2人は視野に入れている。
現時点では9月の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」への出場をかけて競い合う予選会(7月6日〜)が2人の次戦となりそうだ。
■目標、夢、希望
「それ以外は、まだ全然決まっていなくて…」と姉妹は確認し合うように見つめ合っていたが、確実なのは、2人がチャンスを待つのではなく、掴み取りにいく姿勢だということだ。
「最終日最終組を2人で回って優勝争いしたい」とは、夢というより当面の目標。
究極の夢は、海外志向が強い明愛は「海外メジャーで勝つこと」。国内志向の千怜は「日本で20勝を挙げること」。
明愛が「一生懸命頑張れば大丈夫」と言い切ると、千怜も「不安はない。私たちならやっていけると思います」とうなずく。
そして明愛は「朝日がきらきら光る海が部屋の中からガラス越しに見える大きな家を建てて家族みんなで住みたい」。千怜は「賞金をいっぱい稼いで、困っている人たちのために寄付をしたい。そして両親や祖父母に恩返しをしたい」。
プロテストはゴールではなく、プロキャリアの出発点。スタートラインに立った岩井姉妹の「これから」は、大きな目標と夢と、温かい希望にあふれている。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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